以前にも出てる「ふる~~いゆかた」、40年物、さらに熟成中?
着物の柄合わせのお話を書こうと思い、いろいろ見本になりそうなゆかたなど
出して写真を撮りはじめたら、電話で父がこれから行くよ…。
ならば一度中断してと思ったら、続けて電話で、息子がお世話になってる施設から、
トップの方が変わったのでごあいさつにと…わざわざきてくださることになりました。
で、結局、このゆかたの写真を撮ったところで、本日「これまで」になってしまったというわけです。
息子もだいぶ回復していたので、ニコニコでお迎えしました。
大柄や飛び柄などの着物を縫うときは、こんなことをアタマに置いて考えてみるといいですよ…
というようなお話のつもりだったのですが、今日は前フリどころか、予告編にもならないお話ですみません。
まぁこのゆかたの場合、かなり大きな柄であると同時に「立湧」というタテの流れのある柄です。
もう一度出すと前とうしろでこちら。
帯は大人用の兵児帯で、うしろは背中がよくみえるようにただ巻いてるだけです。
これは、母が呉服屋さんと勝手に話し合って決めているので、私はノータッチなんですが、
こういう立湧の時は、後ろの左右で立湧が合うようにする…。
前の方は、おくみと前身頃のところ立湧の線がズレて並んじゃってますね。
これはあんまりかっこよくないわけです。
ただ、これは「蝶」がとても大きくて、しかも数が少なくて蝶と蝶の間が空いています。
実はこういう柄は、背の高い人の方がいいのですが、母はどうしてもこれを着せたかったようで…。
小さい私の体に合わせて、できるだけ蝶が裾や前に出るように…と決めたようです。
このゆかた、さすがにちとヨレ気味なのと、肩先とか袖の裾あたりに黄ばみが出ちゃってます。
最近はこういう柄ゆきがなくなりましたね。
ピンクや黄色のゆかたも目立つけど、実はこれだけ大柄のほうが、目立つという意味では目立ちます。
「印象に残る」といいますかね。
若いころは「蝶」というのがあまり好きではなかったので、もう一枚の桔梗柄ばかり着ていたのですが、
いまになって、これももっと着ておけばよかった…なんて思っています。
そんなわけで、息子の様子見ながらですが「柄合わせ・色合わせ」なんてことを書きたいなと思っています。
今日は父が「隣の奥さんからのおみやげ」を持ってきてくれました。
お友達と「ドイツ8日間の旅」をしてきたそうで…「ロマンチック街道」ですね。
チョコレート、おいしいです。お城、いいなぁぁ。
母は自分がこういうのを着たいときに戦争でしたから、
私にはあれこれと、着せたがりました。
今になってありがたいと思っています。
最近のゆかたは、色柄まで洋風で、
なんかちっともインパクトありませんね。
こんな柄のほうが、今の時代ならよっぽど個性的で
インパクトあると思いますが…。
私も、そんなに縫っていませんが、
あれはほんとに大変です。
一番最初の練習用にと中学で縫ったのは、
ただの赤と白の縞でした。
母がきっと「その面倒がないように」と、
文句言わなかったのでしょうが、
縫いあがったら、最初から「寝間着」でしたっけ。
衽の膝の辺りとか、後ろは帯の上も下も、柄がよく見える位置に蝶が欲しかっただろうなあと思います。
こういう大柄ですっきりしたもの、浴衣もですが振袖も少なくなりましたね。
若いうちこそ着られる、いい柄置きだと思うんですが、なんだかちまちました柄ばっかりで。
柄合わせとなると 手元で出来なくて
廊下に反物を拡げて行ったり来たり・・・
柄合わせは大変ですね。
着丈によっても柄の出方が違いますし
あちらをたてれば こちらがたたず
本当に頭を悩ませます。