元々アンティークですし、裏の色が違いましたので
「作り直し」であることは、わかっていたんですが…。
置いてみたところはとぉってもきれいな「オウム柄」、南国風でエキゾチック。
ところがですねぇ、普通にお太鼓にしようとすると、こうなります。
ちょっと折ってみただけですが…、
おーむさん、尻尾しか見えません。
「オウム」をお太鼓にちゃんと出そうとすると、
折り返しがこんなに長くなってしまいましす。お太鼓、ながっ!
引き抜きのようにしても、今度は裏が色合いとして紫はともかく、
たれの部分にはこの柄ですから、あんまりかっこよくないように思います。
そしてこの帯、真ん中に界切線とこんな柄が…。
帯の長さは、アンティークにしては珍しく360㎝あります。
ところが、220センチまでに柄が集中して、残りは地色だけの無地。
こんな感じ…、
いえ、作り変えですからいろいろあって不思議ではないんですが、
一番の謎は「界切線」と「界切線」の間が、220センチしかないこと。
帯についてお分かりの方なら、あらまぁと気がついていただけるとおもいますが、
通常帯の長さは370~400くらいです。
界切線は、その両端の10センチ程度入ったところ…なわけですから、
当然「線」の間は350とかそのくらいなければなりません。
それが220、しかも、この柄ですが、花の色が紫なのはここ一箇所だけ。
通常こういった続き柄だと、赤と青の花と鳥、次は紫と黄色の花と鳥、
そしてその繰り返し…というのが普通です。
それがこの帯は赤と青の花の繰り返しなのに、ここだけ花が紫、
しかも花も片側、鳥はシッポだけしかありません。
なーんか中途半端なのですよね。
で、よくよく見てみると、この真ん中の「界切」は界切りっぽくありません。
いろいろ考えまして、ひょっとしてこれは見本として
途中まで織られたものではないだろうかな、とか
本当は花の色が変わる予定ではなかったのに、
糸のセットを間違えて、紫の花を入れてしまったので、
あっこりゃ失敗、と、柄をとめてあとは無地で織ったのかな…とか。
つまり界切りではなく、単なる「柄止め線」、ですね。
ためつすがめつ見ておりましたが、これといって結論がでるわけではなし、
それに、このままではどうにもなりませんから、
いっそ「作り帯」のほうがカンタンでいいと思います。
柄の部分はおおむねきれいですし、糸が抜けてるとか
ボロボロというのもありません。一箇所小さな穴がありますが、
作り帯でお太鼓に響く場所ではありません。ほんとにきれいな帯です。
ナントカしたいですねぇ。
半日こねくり回していたら、なんか気分もトロピカル~です。
追記 刺繍のよう…ホントに写真だとそう見えるんですよね。
でも「織り」です。
「作り直し」であることは、わかっていたんですが…。
置いてみたところはとぉってもきれいな「オウム柄」、南国風でエキゾチック。
ところがですねぇ、普通にお太鼓にしようとすると、こうなります。
ちょっと折ってみただけですが…、
おーむさん、尻尾しか見えません。
「オウム」をお太鼓にちゃんと出そうとすると、
折り返しがこんなに長くなってしまいましす。お太鼓、ながっ!
引き抜きのようにしても、今度は裏が色合いとして紫はともかく、
たれの部分にはこの柄ですから、あんまりかっこよくないように思います。
そしてこの帯、真ん中に界切線とこんな柄が…。
帯の長さは、アンティークにしては珍しく360㎝あります。
ところが、220センチまでに柄が集中して、残りは地色だけの無地。
こんな感じ…、
いえ、作り変えですからいろいろあって不思議ではないんですが、
一番の謎は「界切線」と「界切線」の間が、220センチしかないこと。
帯についてお分かりの方なら、あらまぁと気がついていただけるとおもいますが、
通常帯の長さは370~400くらいです。
界切線は、その両端の10センチ程度入ったところ…なわけですから、
当然「線」の間は350とかそのくらいなければなりません。
それが220、しかも、この柄ですが、花の色が紫なのはここ一箇所だけ。
通常こういった続き柄だと、赤と青の花と鳥、次は紫と黄色の花と鳥、
そしてその繰り返し…というのが普通です。
それがこの帯は赤と青の花の繰り返しなのに、ここだけ花が紫、
しかも花も片側、鳥はシッポだけしかありません。
なーんか中途半端なのですよね。
で、よくよく見てみると、この真ん中の「界切」は界切りっぽくありません。
いろいろ考えまして、ひょっとしてこれは見本として
途中まで織られたものではないだろうかな、とか
本当は花の色が変わる予定ではなかったのに、
糸のセットを間違えて、紫の花を入れてしまったので、
あっこりゃ失敗、と、柄をとめてあとは無地で織ったのかな…とか。
つまり界切りではなく、単なる「柄止め線」、ですね。
ためつすがめつ見ておりましたが、これといって結論がでるわけではなし、
それに、このままではどうにもなりませんから、
いっそ「作り帯」のほうがカンタンでいいと思います。
柄の部分はおおむねきれいですし、糸が抜けてるとか
ボロボロというのもありません。一箇所小さな穴がありますが、
作り帯でお太鼓に響く場所ではありません。ほんとにきれいな帯です。
ナントカしたいですねぇ。
半日こねくり回していたら、なんか気分もトロピカル~です。
追記 刺繍のよう…ホントに写真だとそう見えるんですよね。
でも「織り」です。
そして、赤の紫陽花って…??
普通で考えると、青と紫の紫陽花の繰り返しならまだわかりますが、赤って…?どうみてもピンクじゃないし。修行中のお弟子さんが織ったにしては柄が手が込みすぎているし…。
絵でいうところの下絵というか、試し織り?帯の機を使って織ってますが、この段階では帯のつもりはなく、図案として織ってみたとか…。
うーん、想像をかき立てる帯です。
とんぼ姉さま、ぜひ作り帯にして見せてくださいませ。
やはり引き抜きで結ぶのが順当でしょうか。
裏が付け替えられていることから、
元々は、引き抜きでタレの裏が見えてもいいような模様、
ことによるとオウムのしっぽだったとか。
紫のオウムは謎ですが
黒いところは手先と胴に巻く無地部分、
と考えると長さが何とか合うでしょうか。
それにしても胴の前に来る模様が考慮されていないというか・・・
不思議な帯であることにかわりはないですね。
撫松庵の新作のオウム帯によく似てますし、池田重子氏のコレクションにも
大きなオウムがいたので、
大きなオウムは定番なのかもしれませんね。
これホントに織りですか?
昔の刺繍のように感じますが・・・
それにしても不思議・・・刺繍の勉強か・・・
見えましたが・・・
それにしても不思議な帯ですね。
こういう帯を持ってきて着付けを頼まれたら
どうしょう・・・と思いますわ。
ためし織りとか、その範疇のような気がしますね。
ところで、これ、花はどう見ても
「アジサイ」に見えるのですが、
葉っぱは「ヤツデ」みたいなんです。
想像上の花か、それとも南国には
こういう花があるのか…。
謎プラスワンです。
うまこ様
さいしょに引き抜きを考えたのですが、
それでもとりあえず柄部分が変なまとまり方、
途中で切れてる…やっぱりちゃんと販売する
「製品」ではないみたいですね。
オウム柄や、大きな南国の木の柄ってのは
いろいろありますね。
着物もそれに合わせたんでしょうけれど、
目立つがらですねぇ。
maymayman様
「織り」なんです。追記でアップしました。
陽花様
こんな帯持ってこられたら、ほんと悩みますね。
でもありえない話じゃありませんよね。
きれいだから買った、なんていうだけの人だったら
説明からしなきゃなりません。
やっぱり、前日までに「お荷物チェック」ですねぇ。
インドと日本が逆かなって思うんですけど…。
アジア系って「指先器用」っていう感じありますね。
西洋人が不器用ってわけじゃないけど、
昔、会社である部品に塗装をかけるのに、
日本人は「エアコンプレッサー」で、
細かいところまで均一に吹き付けて塗りたい、
というのに、共同開発のアメリカ人が、
「そんなものペンキの桶にドボンとつければ
一回で全部あっというまに塗れる」、
日本の技術者が「そこの違いなんだよ!」って。
これって象徴的ですよね。
そういう気質の違いみたいなものが、
文化の違いでもあるのかな、なんて思います。
インドや中国、日本、さまざまなアジアの国は、
お互い切磋琢磨して今みたいなすばらしいものを
作り上げてきたんでしょうね。
着物として上等かそうでないは別として。
あまり私は気にならないので。
これ、それにしても柄も不思議だし気になる帯ですねぇ。
「サイケ」な感じが良いです
私は作り帯にして、着たいなあぁ。
これ、そのままきれいに織り上げられていたら、
とてもお高い帯だと思います。
作り帯でいけると思いますが、着物選びますね。
南国っぽい花柄とか、白地のあっかるい紅型?
トロピカルに締めてもらいたいですね。