確か頂き物の中の一枚。羽織だったのですが解きました。
ちょっと並べてみました。赤い線が「袖」です。
真ん中と右が後ろ側、左が左前身頃です。
最近にはあまりない柄つけです。
地模様は、波が重なったような、見ようによっては山が連なったような…。
裾に入った色目が青系ですから、なんとなく「水・波・海」を連想させますね。
これが緑系や茶系だったら、山の連なりに見えたかもしれません。
さて、解いたはいいけれど、なんて汚れているのでしょう。
元々が白っぽい色ですから、まず全体の薄汚れ、そしてシミ、縫い目に沿った汚れに
折りたたんだ汚れ…これでもかってほどです。
とりあえず洗ってみますが、まぁ少しサッパリする程度でしょうねぇ。
でももったいないですから、考えてみました。こういうものはどしたらよかろ…。
シミは、これはもうプロに頼むよりないですね。
シミはつけたばかりで、モノ(ソースとか化粧品とか)がわかっていれば、
自分でなんとかできる場合もありますが、時間が経ったものや、なんだかわからないシミ
「置きジミ」と呼ばれる「しまっておいたら出たシミ」は、触らないほうがいいです。
この羽織は、大きいところが一箇所、これたぶん「食品」、
パラパラって感じのが一箇所、これはたぶん「置きジミ」です。
今日ちょうど、呉服屋さんの奥さんが「元気ぃ~」と来たので、
ちょうどいいわ…とだいたいのお値段を聞きましたら…、
何千円かかけてもきれいには落ちないね…それ以上お金かけて落とすには、
元の羽織が「それほどのものでもない」…やっぱそーだよねぇ…。
シミ抜きって、たとえばその道のベテランにできるだけ落としてください、というと
「それなりの」お値段がかかります。しみ落としだって、ランクがあるわけです。
この羽織には、そこまでかける気持ちはありません。
さぁどうするか…ひっくり返して見ましょう。
おや、なかなかきれいですよ。でもねぇ、地紋が反対になります。
まぁ気にならないもようではありますが…。
最後の手段は「目引き」…本来は、染め替えの効かない織りの着物などに多く使われるもの
普通の染め替えは、一度色を抜きますが、目引きはそのまま上から染めます。
私はこの「模様のグラデーション」をそのまま残したいと思ったので、
シミが目立たなくて、しかも柄の濃淡が残る色…と考えて青系か茶系で、
シミが隠れる程度の濃さで…と考えたのですが、
プロのお話によれば「思うようなきれいさに染まらない」そうです。
これは綸子なんですが、それほど古いものではなく、
縫い後の羽織丈から見ても、たぶん昭和40年代くらい。地模様がいいので、
いっそ黒に染めて黒羽織がいいかもですね。一応パーツは全部揃っていますし…。
それ以外なら、このまま帯にするにも、とにかく汚れがねぇ…
裏向きに使えば、いいとこ取りでつけ帯くらい。
結局、薄汚れをなんとか洗い流してさっぱりしたところで、
そこから先はつかえる布の分量による…で考えますか。
色の白いものはきれいに残っているものがなかなかありません。
どうやって保管してあったのかと悲しくなります。
呉服屋の奥さんも「箪笥に入れっぱなしだったのかしら、着ないなら譲るとか、
いっそ説いて洗い張り状態でとっておいてくれたら、
もう一度羽織にできたかもしれないのに」と、残念がっていました。
さて、半日奥さんとしゃべっていまして、洗うところまで行きませんでした、ははは。
あすのお天気、期待してまっす!ついでにもーちっとあったかくなってよぉぉぉ、です。
ちょっと並べてみました。赤い線が「袖」です。
真ん中と右が後ろ側、左が左前身頃です。
最近にはあまりない柄つけです。
地模様は、波が重なったような、見ようによっては山が連なったような…。
裾に入った色目が青系ですから、なんとなく「水・波・海」を連想させますね。
これが緑系や茶系だったら、山の連なりに見えたかもしれません。
さて、解いたはいいけれど、なんて汚れているのでしょう。
元々が白っぽい色ですから、まず全体の薄汚れ、そしてシミ、縫い目に沿った汚れに
折りたたんだ汚れ…これでもかってほどです。
とりあえず洗ってみますが、まぁ少しサッパリする程度でしょうねぇ。
でももったいないですから、考えてみました。こういうものはどしたらよかろ…。
シミは、これはもうプロに頼むよりないですね。
シミはつけたばかりで、モノ(ソースとか化粧品とか)がわかっていれば、
自分でなんとかできる場合もありますが、時間が経ったものや、なんだかわからないシミ
「置きジミ」と呼ばれる「しまっておいたら出たシミ」は、触らないほうがいいです。
この羽織は、大きいところが一箇所、これたぶん「食品」、
パラパラって感じのが一箇所、これはたぶん「置きジミ」です。
今日ちょうど、呉服屋さんの奥さんが「元気ぃ~」と来たので、
ちょうどいいわ…とだいたいのお値段を聞きましたら…、
何千円かかけてもきれいには落ちないね…それ以上お金かけて落とすには、
元の羽織が「それほどのものでもない」…やっぱそーだよねぇ…。
シミ抜きって、たとえばその道のベテランにできるだけ落としてください、というと
「それなりの」お値段がかかります。しみ落としだって、ランクがあるわけです。
この羽織には、そこまでかける気持ちはありません。
さぁどうするか…ひっくり返して見ましょう。
おや、なかなかきれいですよ。でもねぇ、地紋が反対になります。
まぁ気にならないもようではありますが…。
最後の手段は「目引き」…本来は、染め替えの効かない織りの着物などに多く使われるもの
普通の染め替えは、一度色を抜きますが、目引きはそのまま上から染めます。
私はこの「模様のグラデーション」をそのまま残したいと思ったので、
シミが目立たなくて、しかも柄の濃淡が残る色…と考えて青系か茶系で、
シミが隠れる程度の濃さで…と考えたのですが、
プロのお話によれば「思うようなきれいさに染まらない」そうです。
これは綸子なんですが、それほど古いものではなく、
縫い後の羽織丈から見ても、たぶん昭和40年代くらい。地模様がいいので、
いっそ黒に染めて黒羽織がいいかもですね。一応パーツは全部揃っていますし…。
それ以外なら、このまま帯にするにも、とにかく汚れがねぇ…
裏向きに使えば、いいとこ取りでつけ帯くらい。
結局、薄汚れをなんとか洗い流してさっぱりしたところで、
そこから先はつかえる布の分量による…で考えますか。
色の白いものはきれいに残っているものがなかなかありません。
どうやって保管してあったのかと悲しくなります。
呉服屋の奥さんも「箪笥に入れっぱなしだったのかしら、着ないなら譲るとか、
いっそ説いて洗い張り状態でとっておいてくれたら、
もう一度羽織にできたかもしれないのに」と、残念がっていました。
さて、半日奥さんとしゃべっていまして、洗うところまで行きませんでした、ははは。
あすのお天気、期待してまっす!ついでにもーちっとあったかくなってよぉぉぉ、です。
結構目立つシミですねぇ。
私も一枚シミが分からなくなるようにと
鉄色に染めた着物があります。
どうしても濃い色に染めないとシミが
目立ちますよね。
何とかなるといいですねぇ。
新品の一回も袖を通していない着物がこういう状態だったことがあります。しみ抜きするにしてもシミの数が多いので料金が高額になりますし、染め変えるにしても濃い色にしかできない・・・。薄い色ではシミが浮き出て見えますからね。はっきり言って黒以外は無理でしょう。その黒でさえ、見えるときがあります。
「置きジミ」、これは糊抜きをせずに縫われた仕立て上がりの安い下襦袢では必ずといっていいほど出ます。湿気が糊に影響して黄ばみになることが多いようです。
虫干しして湿気を抜いてあげれば、かなり防げるんですが、みなさん、虫干し、あまりなさらないみたいです。
もったいないことです。
地模様がけっこうすきなので、
なんとかならないかと、あきらめきれずにいます。
たった一箇所の大きなシミは、濃く染めても
たぶんわかるとおもうくらい…。
なんでこんなになるまでほっておいたのよと、
なんか別のところに文句がいきそうです。
私くらいの年代だと、本人は大して興味がなくても、
親がいろいろ持たせたりしています。
でも本人着ないから手入れもしない…。
ナフタリンいれときゃ…みたいな。
湿気が一番こわいんですけどねぇ。
親が虫干しをするときは、きれいで
お手伝いも楽しかったものですが、
確かに自分でやるようになってキツイですー。
でもやらねばですね。