ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

おりん座布団の作り方2

2014-01-12 02:34:37 | とんぼ手帖

 

花型ざぶとんで、思わぬ「けっつまづき」をしまして、ため息ついてました。

で、気を取り直して、もうひとつの「ひし型」。トップ写真のものです。いってみます。

これ、先日も書きましたが、できあがると柄がひし型になるだけで、

元々は正方形の生地で作ります。

これも書きましたが、一つのパーツをうんと大きくして、綿の入れ方を調整すると、

クッション、座布団になります。

 

まず、これまたゲンブツを計りました。なんとか正方形にしようと引っ張ってたら、

あっ…破れたし…すんません…とりあえず、1辺が4センチ・・・のようでした。

それだと縫い代5ミリつけて、5センチの正方形を、15枚使います。

市販のものを見ますと、我家の古いものもそうですが、上下が無地ちりめんで、

胴に回る部分が金襴です。もちろん逆でもいいと思うのですが、

こういうものって、あまりスタイルをかえませんからねぇ。

とりあえず、同じスタイルで…ただし、なんと藍木綿と絣…これまた素朴です~。

 

まず、5センチ四方の生地を上下分10枚、胴体の飾り部分5枚をカット。

 

縫い代5ミリで、さいしょに上のおりんが乗る部分5枚を星型に縫い合わせます。

 

左上の一枚、裏向きのように見えますが、畳んであった折れ線です。

 

あとはそれぞれの辺にあわせて、柄布を入れていきます。

簡単なのですが、短いのにたくさん縫い合わせなきゃならないめんどくささは否めません。

まずはこんな感じ。二枚目の柄布は、おとなりに並べて直線は直線、点線は点線の辺であわせます。

 

順番に縫い合わせていきますが、わからなくなったら、

柄布は常にとんがったところしか隣り合わせない…とやってください。

 

全部つけるとこうなります。

 

ここで、この先ですが、残り5枚を一枚ずつ縫い付けてもよし、

先に紺地を最初のように五角形に縫い合わせてからつなげるもよし、どちらでも。

 

綿入れ口を一箇所だけ残して、全部つなぎ合わせると…また「なんだこりゃ」になりました。

 

でもひっくり返すと…なんとなくカタチになってますね。

 

これに綿を入れます。このカタチはとにかく、ひたすら「詰める」です。

まるっこくしてください。

 

最後に綿入れ口を閉じ、中心に糸を通して、上下を縫い絞って平らにします。

 

大雑把なのでキレイな形になってませんが、こんな感じ。

 

これはなんとかカタチになりました、よかった…。

これは手元にあった薄い木綿を使ったので、生地が少しよれたりほつれたりしてしまいました。

小さいので、ほつれやすい生地や、薄い生地は扱いにくいかもです。

裏に布製接着神を貼るといいかもですね。

一枚が15センチくらいある生地を使い、中綿を少なめにしたら、丸いおざぶになります。

 

花型がまだかたづいてないので、消化不良ですが、まぁよしとします。

別布で花型…と思っていましたがめんどうなので、こっちの形のを、ひとつ作ってみようかな?なんて

またまたよくがでています。とりあえず、ほかにやることがあるでしょが…なので、

おりん座布団のお話はこれでおしまいです。 

 

追記   きれいに作るために…

パッチワークなどをなさる方ならよくお分かりと思いますが、布のように伸縮するもので

小さなパーツをいくつもつなげるときは、とにかく型紙を正確に…です。

今回は、出来上がりのよしあしより、どう組み立ててあるのか…が優先でしたので、

細かく書きませんでしたが、まずは面倒でも硬い紙できちんとした型紙を作り、

面倒でも一枚ずつ、きっちりチャコなどでラインを引いてください。

私はカンでこのへん…と縫っていますので、よく見るとズレているところもありますから。

縫い合わせるときの縫いどまりは、きっちりすること。

綿をギューギュー詰めていくと、当然縫い目も引っ張れますので、ゆるかったりすると、

そこが伸びてほつれたりしてしまいますので。

それと、私は手芸綿を使いましたが、ゲンブツの縫い目がほつれたところから見たのは、

黒っぽい綿のようなもの、つぶん、こういう種類のものに使われる、専用の詰め物だと思いますが、

手芸綿はほわほわして、ふくらみはいいですが、押すとペタンコになります。

手首座布団にはヘタってなにより…ですが、おりん座布団の場合は、

古い座布団のように、柔らかさなんて感じないくらいの綿詰めにしてください。


コメント (20)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おりん座布団作り方要領 | トップ | 毛糸の茶羽織 »
最新の画像もっと見る

20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2014-01-12 10:41:01
花型のおりん台は見るだけで無理かも・・と
思いましたが、こちらのおりん台は頑張れば
出来るかな・・と落ち着いたら作ってみたいです。
返信する
Unknown (古布遊び)
2014-01-12 12:47:39
花型は難しそうだなあと思いますが、こちらなら何とか出来るかもですねえ~
角をきちんと合わさないとダメでしょうねえ。
何せ不器用な私ですから少々、不安ですがトライしてみたいです。
返信する
Unknown (じじ)
2014-01-12 20:43:23
とんぼさんの好奇心の旺盛さ。実行力。
感心しています。
博識はそこからきてるのかしら。
頭で考えてるばかりで実行しない私。
いけない! これでは。
反省しています。(猿でもできるなんていわないで)。
返信する
Unknown (天鼓)
2014-01-12 21:58:16
つまみ細工型の作り方に興味津々ですが、こちらもいいですね。
これなら簡単に作れそうですし。
お鈴の座布団なら側面が一番よく見えますから、そこが金襴になっているんでしょうけど、大きくしてクッションとかに使うなら、上になる面に綺麗な生地を使うとよさそうですね。
返信する
こちらを... (akkomam)
2014-01-12 22:50:45
思うよりはなかなか大変に
手間がかかりそうで、
読ませていただきながら
もしかして無理かも、なんて
諦めかけていましたが、
こちらのほうなら、
なんとか作ってみよう!と
思いました。
ありがとうございました。
返信する
Unknown (fusami)
2014-01-13 09:49:28
おはようございます

おりん座布団ですか~
母は裁縫が得意でしたが
私はぜんぜんなんですよね(^^ゞ

上手に作ってらっしゃいますね☆
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-13 19:16:22
陽花様

追記を入れましたが、最初から丁寧に作れば、
こちらの方がずーっと楽です。
要するにパッチワークですねぇ。
金襴の記事もあるので、いずれはそれで…と、
またまた考えてるだけですが…。
やってみてください。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-13 19:18:19
古布遊び様

これなら大丈夫です。
私はチャコで下書きもナシでやりましたので、
ちとズレたりがあります。
面倒でも型紙作って正確に書けば大丈夫です。
あれだけのものをお作りになっておられるのですから、
へのかっぱ・・・、失礼、楽勝ですよ。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-13 19:19:48
じじ様

気になりだすと、止まらないのです。
ネットを知ったら、本棚一杯の百科事典を
手に入れたような気分で・・・。
博学ではなく「浅学」ですよ~。

返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-13 19:22:55
天鼓様

中の綿を、実物の方、少し出してみたのですが、
やはり綿、というより「毛」のように、
細くて細かいものが入ってました。
いっそ木綿綿・・・かなと思っています。
化繊綿は、やたら膨らんで、押さえても
おさまりがよくないので。

おりんは柄が見えるのと、おりんの「すわり」のことも
あるかと思います。
クッションなどは、全部違うものなどでも楽しいですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-13 19:25:30
akkomam様

こちらなら、細かいだけで、綿の加減は楽にできます。
一個あると、そのままずーっと・・・というものですが、
こうやってできるとなると、いろいろ作ってみたくなります。
やってみてください。
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-01-13 19:50:28
fusami様

性格が大雑把なので、よく見るとアラが目立ちます。
母も裁縫上手でした。
まだまだとても追いつけません。
返信する
今更ですが! (ゅゅ)
2014-08-12 19:03:04
お盆にあたり、仏具屋さんで、見て作ってみたいと思い、ググってみたら、辿り着きました( ^ー^)ノ私的に三角のが気になって、見て来たのですが。難しいそぉで....
参考にさせて貰い、お正月あたりには完成させたいなぁーと。思います。ww
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-08-15 17:56:47
ゅゅ様

コメントありがとうございます。
ちょっと毎日更新が滞っていまして、
おそくなってすみません。

これだと細かいけど簡単です。
ぜひ、おつくりになってみてください。
返信する
ありがとうございました‼ (ぼんぼり)
2016-10-04 19:14:47
私、お寺の者です。義父の携帯用の印金(おりん)の布団が破れていたので、『私が修理します』と二つも預かってしまったのはよかったのですが、いざ作ろうと測ったり設計図を描いてみたりしていたら、頭の中にたくさんの???が浮かんで来たのでした。着物を日常的に着るので、お針も必然的にやるのですが、ちゃんと習ってないと苦労します。すごく助かりました。正方形だったんですね、型紙。危なかった~ (^_^;)
返信する
Unknown (とんぼ)
2016-10-05 02:12:44
ぼんぼり様
それはお役にたててよかったです。
細かい縫い物になりますので、私など
眼がぁ…と言いながら縫った記憶があります。
どうぞお義父様に、作って差し上げてください。
返信する
Unknown (ちー子)
2021-07-05 10:32:09
はじめまして!
22才の愛猫が逝ってしまいまして、
孫がお金を出しあっておりんを買ってくれました。
おりん台をてづくりしようと検索の末たどり着きました!!
すごく分かりやすい記事に出逢えて感謝致します!
早速作ろうと思いますが、
一度、出来上がり寸法を教えて頂きたいです。
出来上がりは円形だと思いますので、直径を教えて頂きたいと思います。
返信する
こちらこそ (とんぼ)
2021-07-05 15:49:49
ちー子様

はじめまして、コメントありがとうございます。

22年もの長い年月、一緒にいてくれたんですね。
ネコさんも幸せだったことでしょう。

さて、この見本は、5センチ角で、縫い代分1センチなので、
4センチ角の正方形になります。
綿の入れ具合などにもよると思いますが、
だいたい仕上がりは8~9センチくらいになると思います。
ネコさんのために頑張ってくださいね。
返信する
Unknown (ちー子)
2021-07-07 09:37:16
とんぼさん♡
お返事ありがとうございました!
思いきって金らんを買ってしまいました!
一気にハードルを上げてしまいド緊張しておりますが完成が楽しみです!
とんぼさんのおかげです♡
ありがとうございました!
返信する
Unknown (とんぼ)
2021-07-07 09:43:56
ちー子様

おぉ金襴ですか、そりゃ本格的です!
ほつれやすいですから、気を付けて頑張ってくださいね。
返信する

コメントを投稿

とんぼ手帖」カテゴリの最新記事