みたとたんにぽちっとしたもの。木綿なので格安でした。
ちょっと色があってません。全体にもっと「焦げ茶メイン」です。
近くで見るとかなり細かい絣です。なんかモダンなチェックですねぇ。
表地はしっかりしているので、まだまだ使えますが、裏はかなりきています。。
元々が繰り回しのようで、袖をひっくり返してみると…
ほんのすこーしだけ見える、袖のフリ部分にだけ、紅絹をギリギリつけています。
表から見るとたったこれだけ。それでもあかいものをちらりとみせる…おしゃれ心ですねぇ。
そして袖口の裏側は、つぎつぎだらけ。もう２センチくらいのハギレを細かくつないでいます。
いかに「ムダ」を出さないか、使って使ってしっかり繰り回しています。
そして…実は私、表地の絣もとっても気に入ったのですが、本命はこちらの「裏」！
なんてかわいい「赤穂浪士」…。
「討ち入り」です。アップしてみると…
真ん中はおそらく「清水一学」でしょう。
右は堀部安兵衛、何でわかるかと言いますと…ちゃんと「衿」に名前が書いてあります。
そしてうしろから槍を突き出しているのは…槍の名手は「間重次郎」なのですが、
これはどうやら「赤垣源蔵」らしいですね。
この裏地は木綿で、かなりボロってきてますから、元は子供の着物かじゅばんだったのではと思います。
あちこち補強縫いがしてあります。
このまま、洗って引っ張りがわりに着ようかと思ったのですけれど、洗ったらボロボロとなりそうで…。
解いて別々にしてみましょう。いやもうこの裏をどうしてくれちゃおうかと、また妄想爆裂中です。
なかなかの絵だと思います。
何で今はこういうものを作りませんかねぇ。
最近あちこち覗いても「おぉっ」とストーカーしたくなるような？
いいものに出会いません。
たまに出会うと、ほんと至福のひとときです。
さて、どうしますかねぇ…。
可愛いだけでなく凄く細かくキチンと描かれていてこれは素晴らしいものですね。
古い着物を集めていて、こういうものに出会った時が最高の至福ですねえ～～
さて、これはどんな風に料理なさるのでしょうか？
楽しみです。
画像の色が少し変わっていまして、うまくでませんで、
トップ写真は○だけ浮いて見えますね。
袖の写真が一番現物に近いですが、私もルーペひっぱりだして、
つくづくしげしげみたのですが、ものすごく細かい色の配列。
たまたま、すそからはじっこの糸が垂れていたのですが、
こまかーいダンダラ染めで、これで柄をあわせるのかと思ったら、
もうやたら切り刻むなんて…と、改めて思いました。
なんとかもう一、度着るものにしたいと思っています。
袖口、これかカフスがついてて、ブラウスの袖みたいなんですよ。
大きなスナップで、とめるようになっています。
オシャレさんだったんでしょうね。
解いて、裏を別の布に変えて（紅絹はそのままでも）、裏は裏で生地が弱っているなら着るものではないものに使い回すとか…色々楽しみですね。
表はとにかく、これは絣をくくるのも、経糸をたてるのも、織るのも大変だったろうなあ…という感想です。
特に○の部分、縁に細く臙脂の部分があるのは、どうやって染めたのか…藍の下に全体に臙脂を染めているのかもしれませんね。
あと、お袖の形、かわいいですね。
普通見かける引っ張りとかは船底袖みたいになっていますが、これだとちょっとふわっとしてかわいいし、風も入りにくそうで暖かそうです。