ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

ベトナムのシルク

2014-12-20 17:54:31 | 着物・古布

 

主人に「シルクのものを何か」と頼んでおきました。

オトコの人って、こういうものをうまく選べる人と、そうでない人がいますよね。

主人は「選べない人」の、そのキリのキリのはしっこの人です。

なので「シルクのなんかってナニ?」「スカーフとかさ、そういうもの、四角でも長いのでもいいから」

「スカーフなんてわかんないよ。ベトナムに風呂敷はないと思うし」…んなことわかってるわいっ!

「もう少しこまかく…」「幅40センチ以上、長さ1メートルくらいある紫系の、100パーセントシルクなら、

ただのきれっばしでもいいから」…これでやっと…です。

で、持ち帰ってくれたのがトップの写真のものでした。思わず(やりゃ、できるじゃん…ナイショナイショ)。

私は単純に「ベトナムの絹」を見たかったのです。

もちろん、今までにおみやげでもらったシルク製品はありますが、ちょっとした小物…

現地で、自分の目で見て、アオザイでも作ってもらうことができたなら…ですが、そうもいかないので、

とりあえずスカーフを頼んだわけです。

 

ベトナムには「ヴァン・フック村」、別名「シルク村」と呼ばれる絹の村があります。

一大産地であり、5世紀ごろから中国に絹を輸出していたという、古い歴史のある村です。

ただ、どこにでもあるように…たとえば焼き物などでも「信楽」とか「清水」とかを訪ねたとき、

安い型抜きで、正直「ほんとにここで焼いたの?」なんてものから、

一応○○焼、ではあるけれど普及品的なものもあれば、5客揃えで何万円、のものもあれば、

作家ものと言われる逸品ものもあれば…ですね。

ヴァン・フック村も同じだそうです。まぁ観光客向けのものがあって当たり前ですが、

シルクの質の低いもの、シルクと別のものとの交織もの、そして高級なものなどいろいろです。

それでも元々「経済状態」が日本とは違いますから、質のいいものでも日本で買ったら何倍…のようなものが、

いろいろあるわけですね。

 

これはたぶんサタイン、つまり「サテン」という種類のもので、メートル200~250円くらい?

その中でも「Bランク」かなぁ。織りキズがありますし…まぁめだちませんけれど。

薄いですとても。スカーフですから当然と言えば当然ですが、安い薄さ、と言ったら失礼かな。

 

       

 

左端のものは、紺と茶の玉虫ですが、まぁ見事に二色になります。

光あてなくてもこんなです。

 

       

     

とても柔らかくてきれいなのですが、私スカーフは使うのがヘタ。

かといってこれは「帯揚げに短し、半襟に長し」?で、和装に使うには、どしたらよかろ…。

元々もらう前までは、勝手に想像して「芯入れて半幅に使えないかしらん」とか、思っていたのですが、

あまりにシュルシュルで、扱いに苦慮するであろうなぁと。

しばらく眺めて暮らしましょ。

 

そして「とんでもシルク」が一枚、主人が偽物だよ、と最初から笑いながら言って出したもの。

そりゃこのデザインが本物であるわけがない…。

 

        

 

しかし、タグにはりっぱに「CHANEL」の合格証がついていて、しっかり「MADE IN ITARY」と。

更に100%SETA SILK SEIDE…ナンタラカタラ…SETAはイタリア語 SEIDEはドイツ語で、

いずれも「シルク」のこと、絹だよ、絹だってば、絹だからねっ…て感じでしょうか。

そういわれると疑ってしまう…まぁ「ドレープ感」と手触りは一応絹っぽいんですけどねぇ。

幅90、長さ170あります。

大判なので、逆にたとえば着物用のケープみたいなものを作ったら、裏地として使えそうです。

大笑いの一品、インチキだよぉだって700円だもん…と主人が言いました。

ベトナム、いきたくなりました、お買い物ツアーで!

 

他に頼んだのは「焼き物」です。金魚柄の湯飲み。

金魚?マグロでないの?と思ったけど、もちろん「言いません」。

ほんとは白地に赤がほしかったんだけどねぇ、年相応かなぁ。

渋めだけど好きな色だし、なにより手の小さい私にぴーったりの大きさでした。

さっそく使っています。

あちらは湯飲みにもソーサーがついてるのですよね。これはお菓子などのせて使いましょ。

 

      

 

一つでよかったのにあれこれ買ってきてくれまして、中でも「アナタにしては珍しい」と、

(もちろんココロの内で)ほめたのは、蓮柄の花瓶でした。高さは12センチくらいです。

 

      

 

母の写真の前に、安定のいい一輪挿しがほしいと思っていたので、これはぴったり。

たぶん母も「これ、えぇなあ」と言うはずの色柄です。

それにしても…焼き物の里は、有名な「バッチャン村」、この名前、なんとかなりませんかねぇ…。

 

息子には、雪のない国の「クリスマス・ツリー」、てっぺんのリボンにまで雪がべったりというのが

またほほえましいものです。緑色もやや薄め、ライトなツリーですね。玄関に飾りました。

 

            

 

忘れずに「私の金魚さん」にも…。全くどこまで「金魚LOVE」なんだか。

これはこのまま入れておくと、ほんとに葉っぱが伸びるのだそうです。水草ツリーってわけですね。

 

         

 

ははは、アタシもほしいっての。

そんなわけで、在職中は、毎度ロクなお土産がありませんでしたが、

今回は絵葉書もありましたし、なんだかほんとに観光旅行…みたいでした。

さぁて…年末に向けて、旅行疲れなんて言い訳は一切無視して、いきまっせぇぇぇ!


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2014-12-20 19:10:58
ご主人さま何点ものお土産を選ぶの
大変だったでしょうね。
私はひとの物を選ぶのがとっても苦手
なのでエライなぁと思います。

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Unknown (とんぼ)
2014-12-21 23:25:44
陽花様

どんなにか悩んだことであろうと…。
リクエストしないと、何もナシなのですよ。
私もけっこう悩んで贈ってはハズしたりしてます。
プレゼントとかおみやげって難しいですよね。
返信する
Unknown (古布遊び)
2014-12-23 13:54:23
男性の中には頼まれてもダメな方っていますよね~
奥様曰く「売り切れだった」って言うのよ、ということでした。
そんな方から見ると素晴らしいお土産の数々。

私も蓮の柄の花瓶にとても惹かれました。
数年前に友人とベトナムの少数民族の住むというところを訪れる旅行を計画してみたのですが、結構ハードで断念したことがあります。
いつか、行ってみたいなあ~
返信する
Unknown (とんぼ)
2014-12-23 16:08:03
古布遊び様

友人に「女性なのに」…というのがいます。
高いものがほしいわけじゃないんですけどね、
やっぱりもらって「あららー」ってのはねぇ。
今回は、きっちり「説明つき」で送り出しましたので、
セーフ、でした。

蓮の花の花瓶、これは頼んだんじゃないんですよ。
だから思わず「いいこいいこ」したくなりました。
お正月には、何か赤い花を…と思っています。

ベトナムは、主人も小さい国だけど、
あちこち回ろうとするとたいへんだよ、と言ってました。
日本みたいに新幹線や鉄道、バスなどが、
網羅しているわけじゃありませんしね。
私は暑さに弱いので(特に多湿はダメ)、
それだけで敬遠しているのですが、バッチャン村と
シルク村は、行きたいなぁと思っています。
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