唐子の柄というと「塩瀬に手描き染め帯」が多いのですが、
これは金糸の入ったちょっとザクッとした感覚の織り帯に手描きです。
オランダ線が見える仕立てですから、関西の人の帯と思われます。
それにしても、これは本当に帯のつもりで書いたのだろうかと思う絵です。
いえ、ちゃんと帯柄ですし、締められた跡もたっぷりあるんですけれど、
何しろこの絵、締めたらもったいない…。
全体はこんな感じ、
お太鼓にしてしまうと、中の柄が見えなくなってもったいないですね。
唐子の柄は、「お人形」を意識して描かれたものも多いのですが、コレはほんとに「絵」ですね。
この子がメイン腰の紐部分には刺繍もちゃんと残っています。
左下の男の子のうちわの赤も刺繍です。
こっちの二人もかわいいし…
前側はこちらの二図。
実はひっくり返してみると裏はこんなだし、全体にいわゆる「くたびれた」感じがあります。
古い名古屋帯には当たり前のようにあることですが、何回もいろんなふうに折りたたまれて、
半幅部分は折りジワがたくさんあります。
それでも幸いなことに、締めたときに「わっこんなところが…」というようなひどいものは表にはほとんどありません。
これはアンティークなのだから、と納得して締めるならOKです。
ゼータクな帯ではなかったかと推測しています。
この刺繍部分、細かいと思います。
先日、あの江戸時代の着物をみたとき、その細かい刺繍が美しくて見とれました。
どれだけ機械化が進歩し、人間に近い仕事ができるといっても、あの繊細さにはとてもかないません。
こういう技術は、本当に大切にしてほしいものだと思いますね。
ところでこの帯を締めておられた方はスマートだったらしく…
えぇ言わずもがなで、私が締めると柄が前にこない…はっはっは。
実は3000円だったこの帯、このお値段ではたぶんあちこちダメージで締めるのはムリだろうと予想して
タペストリーにいいじゃなーい…と入手したのですが、
締められそうだとわかったとたんに、ナントカ締める方向で…と欲をかいています。
あぁ、それなのに天高くとんぼ肥ゆる秋だよぉぉぉ。
唐子柄が入ったシルクウールを落札しました。
実物が到着するのが楽しみです。
なので、この名古屋帯を拝見しておお!!と悶えてしまいました笑。
お太鼓に締めて柄が隠れる部分があるのが本当にもったいないですね。
帯地もまたいいですね。
ひと針ひと針丁寧に刺された刺繍は、本当に
素晴らしいと思います。
タペにして飾りたいですねえ~~
唐子はあまり持っていないんですが、
こういうのならあってもいいなぁと。
柄が隠れるのって、考えたら贅沢ですよね。
ほんのちょっとしか入っていない刺繍ですが、
丁寧な仕事ぶりです。
いいもんですね。
ザックリ感もきにいりました。
そうなんです。締めるのもぜいたくでいいんですが、
これ以上痛まないうちにタペがいいかなぁとか、
いろいろ考えさせられてます。悩むぅ!
先程落札した唐子柄シルクウールが届きまして状態は良いのですが匂いが少し気になります。
シルクウールは自宅で手洗いしても良いものなのでしょうか?
ネット調べると自宅で手洗い派と専門クリーニング派で分かれていました。
袖の内側の布を少し切って水に濡らしてみましたが縮みは感じられませんでした。
アドバイスを頂けたら幸いです。
こればっかりは、どちらともいえません。
防縮加工のしてあるものもありますし、
古いものだとしてないものもあります。
小さく切って縮むかどうかわかるのは、
ちりめん、お召しで、ウールの場合は
きゅーっと縮むわけではありませんので、
どちらともいえません。
最近は縮まない、という洗剤もありますし、
ホームドライ洗剤もありますが、
それなら大丈夫とも言い切れません。
判断はご自身の責任において…ということで、
私もネットのように、どちらかで…としか
申し上げられませんねぇ。
お役に立たなくてすみません。
専門のクリーニングに頼んだ方が良いかもしれないですね。
縮んでしまったら元も子もないですし‥‥。
ありがとうございました(・∀・)
少しお金がかかっても、プロの方が確かですね。
きれいにして着てあげてください。