今日、いつもの呉服屋さんの奥さんが久しぶりに訪ねていらしての話…。
あっそのこともあって、今日はおせおせでショートです。奥さんのせいにするつもりはないんですけどね。
着物でトイレ…の話から、きいてみました「奥さんは?」…。
もう70をいくつかすぎておられますが、見かけはたいへんお若いです。
「やっだぁぁぁ!そんなことぉぉぉ」と、言いつつも、おしえてくれました。
普通のよ…と。つまりおなかまでスッポリタイプのショーツ。
慣れてしまえば、腰紐の上にゴムはくるけど、ちゃんと用はたせるし、着崩れもないと。
スゴイねぇ…と言ったのですが「慣れよ、慣れ!」…そりゃ和裁も習っていた方ですから、
着物歴「60年」…。かつて一度も「股われ」は穿いたことがないそうです。
そう、着物のことって、ほとんど「慣れ」なんですよね。
いつもの位置で、いつもの締め具合で、いつものように締める…。
手が覚えるから、特別考えたこともない…そこまで行くのがてぇへん、なのですが…。
お店では、振袖の着付けをするときは、最後に一度「トイレに入るときは…」と、教えるのだそうです。
若い人はみんなビキニかローライズだから、そのことはあまり問題にならないけれど、
ほかの「長い袖のもっていきどころ」とか「階段の上がり方」とか…そういうことを心配するそうです。
和式トイレは私と同じく、よく知る年代なので、私が「股われショーツ」の話で、
「和式はさ、こうしゃがむから、股のところがこう…」と、リアルにジェスチャーつきでやったものですから、
奥さんはもう涙が出るほど笑い転げてました。でも、そうなんだよね、と。
まさか着付け教室では、和式トイレにまたがるとこうなりますので…とまでは、やらないでしょうからねぇ。
奥さんは「穿かない」というのは「私はダメ」と言ってました。
なんか頼りない…というより、奥さんはなんとガードルまでつけるのですと…。
それってヘン、よくそんなもの穿けるねぇと言ったら、
やっぱりそれも「慣れ」…それできてしまうと、ないとスースー頼りないからダメだそうです。
まぁ昔は胸に晒しをきつく巻いたりもしていたわけですから、
女性は「ウツクシク」なるためなら、あと「トイレのためなら」??がんばるんですねぇ。
途中から「前の合わせ」のお話になったのですが、なんで間違えるのか、どうしてもわからない…。
これは私もなのですが、例えば、自装のとき、まず右手、左手…で、じゅばんも着物も身に着けます。
他装の場合、ムキとかなんとかより、相手の着物にも「右手、左手」と動かすから、鏡の要領で、
相手には反対になってしまう…のだろうかねぇと。
それにしたって着たあとわかりそうなもの、と思っても、実際着付けのプロでもやる…のですから、
これはもう私にはわかりません。
着物を着た後、たとえば、ちょっと衿を直したりするとき、
右手の親指が、左半衿の中に入り、人差し指で半衿をちょっと引っ張るとかおさえるとかする…。
そして右衿は、親指が半衿の上に乗り、衿をつまんで直す…。
この一連の動作をしたとき、もし反対に来ていたら、すぐにやりにくくてわかります。
つまり…覚える、ということは、どこで腰紐を縛って…などということもですが、
何も考えてなくても「いつもと違うことに気がつく」というのが、着慣れること…だというわけです。
二人で向かい合って「パンツのゴムがさ、ここだとするじゃん?」だの、
「こうやって紐のところからパンツを押し込んで…」とか、とても「着付け教室」では見られない、
ものすごい「実践ヘン」になりました。楽しかったです。???
呉服屋さんの奥様との会話に
私まで 居合わせた様な・・・
いやいや
是非ともその場に 居合わせたかったです
その後、浅めのパンツ、と準備するようになったんですが。
一度「腰紐ごと」上げてパンツを穿いて(当然帯もちょっと上がります)、腰紐を元の位置に下げてお端折り廻りを直し、帯を下げて帯揚げ周辺を直してお終い。
緩んだら、腰紐締め直したりもしました。
トイレに行くたびに帯回りきっちりやり直す感じで悪くないのですが、時間が掛かるし、たまにうまく直らないこともあって大変なこともありました。
他装ばかりやっている方、たまに自装をすると前合わせを間違えそうになると言ってました。
毎週のように婚礼関係を着せて何十年、という方でしたが。
自装の方がたまに着せると左右間違える、というのはよく聞きますが、逆もあるのか、とちょっと不思議でした。
なんですかね。
着物で立ち座りのちょっとした動作で
ふくらはぎあたりまで見えてしまい
ますから、その点も気を付けないと
・・・ですね。
女だけだと、平気でトイレスタイルもやれちゃうもんです。
もう笑いっぱなしでした。
続編の時は、ぜひご一緒に?!
ひとそれぞれ、こまるほど着崩れたりしない限り、
好きなように、でいいとおもうのですが、
その前に「どうしていいかわからない」というのが、
現状ですからねぇ。
昔、ギターを習っていた友人が、先生が左利きなので、
わかりやすいんだよ、と言いました。
要するに指の位置が、鏡に映したようになるので、
向かい合わせで練習すると、
指の位置が見やすいと…着付けもそうなのかも、
いざ自分が着る、或いは人に着せるで、
感覚が一瞬狂うのかもですね。
そうなんです。お年からいって「はかなかったこともある」かと
思い込んでいたのですが、まったくないそうです。
着物にとってふくらはぎが見えることは、
洋服とはまったく違う感覚ですよね。
「みっともなくないように」と、気を使います。