夏は着物姿、という意味では、一番多く見かける時期です。まぁゆかたですけど。
写真は母からもらったゆかた、もうシナシナで、そろそろ「オムツ予備軍」レベル。
昔はお正月も、たくさん見られたんですけど、最近は、着物で初詣なんて…ほとんど見かけませんね。
で…浴衣の前合わせのお話なんですが、ご想像通り、打ち合わせが「逆」のお話です。
今回拝読したよそ様のブログで「そういうヒトを見つけたら…」のお話。
これ、ほんとに困るんですよね。
私は実際には過去に二度くらいしか遭遇していないんですが、「画像」ではあちこちで…。
以前記事にしたのは「どこかのデパートの打ち水作戦」の新聞写真でした。
デパートの売り子さんが、思い思いの浴衣で「打ち水」のデモンストレーションしている記事でしたが、
一番端のお嬢さんだけ「前が逆」…新聞に載っちゃいましたからねぇ。
実際に遭遇しちゃったら…教えてあげたい気持ちはヤマヤマなんですが…。
そのブログの方も書いておられましたが、すぐその場で直せるものじゃなし、
言って直せないとなったらその人が気にしてしまうかもだし、
またそこにくるまでに誰か別のヒトにも言われているかもしれないし…と。
ほんとにそうなんですよ。気楽にお直しおばさんになって「アンタ、違ってるわよ」と言っても、
それで「あ、どうも」で終わらない場合の方が多いでしょうから。
私も、例えば帯が解けそうとか、衿元がひどく崩れて中見えそうとか、そんなときは、
できるだけ声をかけますが、あわせの違いだけは、止まってしまいます。
一度、振袖のお嬢さんの帯がとけかかっていて、そのときは駅でしたので、
とりあえずトイレに行って「応急」処置だけしましたが、浴衣の打ち合わせとなると、
たとえトイレなどの直せる空間があっても、見ず知らずのオバサンの前で、
前を全部あけて見られるのは、いやでしょうしねぇ。
昔、着方の話になったとき、年若い友人が「着物は…あっ男のヒトがこっちだから女はこっちだよね」と
上着の前を着物に見立てて、実際にやりながら言いました。
以来私は、ヒトに「どっちだっけ」と聞かれると「男物」と覚えといて…と言っています。
着物は男も女も「男物」だと思って打ち合わせれば間違いないからと。
洋装になれた人には、そのほうがわかりやすいみたいです。
元々、話すときに「右前だから」というと、着終わったとき右が前に来る…と思ってしまう…。
「右前」「左前」というのは、「先に体の前に」来るほうのことです。
「右前に着る」というのは、「先に右が前になる」つまり「右が手前」なんですが、これを勘違いする…。
無理ないと思います。
これも質問サイトで
「着物は左前、といったら訂正されたが、前に来るという<前>は、自分の前側なのだから、
左が前でいいのではないか。お客さんに聞いたがみんな着物は左前に着ると答えたが」
というのがありました。
何のお客様か、何人に聞いたのかわかりませんが、10人でも100人でも、それはマチガイです。
と言っても…理論的には「どっちもあってる」ということになるのだろうと思います。
つまり「解釈」の違いで、先に身につける側、つまり「手前に来るのは」となれば右です。
でも、着終わったとき前に来るのは「左」です。
感覚的に「どっちが前か」といったら「着るプロセス」のことではなく、
「着終わった姿」のほうが、先に思い浮かぶと思います。
人が着物で暮らしていた時代は、今の子供が服のボタン止めを覚えるのと同じで、
当たり前のように「右を手前に」着ることを、毎日の暮らしの中から自然と覚えていったわけです。
いちいち着るたびに、どっちだっけ…はなかったんですね。
これは「着物」という歴史の長いものの中で言い習わされてきた「常識」です。
着物というものは「右前」に着るものであり、左前に着るのは「仏になった者」だけ。
これは喪服のところで書いていますが、生者と徹底的に区別するため、
全てを「逆事(さかごと)」にする…という、生きているものの「けじめ」の表れです。
そして、今もほとんどの葬儀では「経帷子」を反対に着せます。
いまよりずっと「死」というものが身近で、死を怖れたり、縁起を気にしたりする時代から、
ずっとそういわれてきたわけです。
だから「右前」で「右手前から着る」の「手前」「先に」という言葉が抜け落ちても、
「右前」がずっとそのままなわけです。コレを変えるなら、もう少し年月がかかりましょうし、
この「いいならわし」は変えないほうがいいと思います。
「おくみ」は「袵」または「衽」と書きますが「右袵」「左袵」と書いて「うじん・さじん」とも読みます。
これはいずれも「中側に入る衿がどちらの袵についているか」ということの言い表し方です。
「右袵」といえば、中側に入る衿が右側の袵についている…ということです。
つまり着物は「右袵」で、右前、ということです。
元々着物は中国から伝来したものですが、古墳時代などは「左袵」でした。
これは中国がそうだったからですが、その中国で漢の時代、乗馬と弓を得意とした匈奴という騎馬民族が、
まぁ暴れたわけですねぇ。この匈奴の攻撃を恐れ、進入を防ぐために作られたのが「万里の長城」。
この匈奴が、弓を射やすいように、着物を左袵、つまり「左前」に着ていたわけです。
そこで「衣服の衿は『右袵』にせよ。左袵のものは匈奴とみなす」…みたいなことがきめられました。
それで「右前」が主流になったという説があります。
右利きが多い状況では、右が懐の開き口の方が、何かと便利ですよね。
財布や手ぬぐい、懐紙なども右手で出し入れしやすいです。
そうそう、これも教えたことがあります。着てから、ハンカチなどを懐に入れようとして、
すっと入るのが「着物の着方」だよ、と。左利きはどーするの、と聞かれて「やりにくいほうじゃ!」
ちと脱線しますが、右利き左利きの割合は、洋の東西を問わず一定だそうです。
圧倒的に右利きが多い…ではなぜアジア圏に多いと感じるのか…生活習慣の違いだろうといわれています。
しかし、例えば筆で縦書きにするとき、右から左に「行」を移していくなら、
左利きの方が、書いてものが見えやすいし、墨などで汚しませんよね。
逆に横書きで、下へ改行していくなら、右利きの方が書きやすいです。
それでもよく外国人が、左手で手首をひねるようにして文を綴ったりサインしたりするのを見ます。
おかしなものですね。まあ墨に筆…ゆえに、字を書く姿勢がよくなったのかもですが。
ともあれ、そんなわけで、着物はかなーり昔から「右袵」「右前」といわれています。
右だとか左だとかの言葉より、手と体でおぼえてしまってほしいものです。
ちなみに「会社や商売が左前になる」というのは、左が前になると、懐にお金がはいってこない、
或いは左前は死者の着方だから、お金に用がなくなる、というところからきているといわれています。
そう、右前とは「お金が入ってくる着方」…あんまりか…。
話がまたそれてしまいました。左前の人を見つけたら…どうしますかねぇ…。
近くでそーっと「もう誰かに言われたかもだけど、前が逆よ」とでも言いますか。いや言いづらいなあ。
浴衣の裄や丈が、短すぎてつんつるてんだったり、おはしょりが子供のように長かったりはご愛嬌。
でも打ち合わせが反対というのは私には「仏様」ですからねぇ…。
「今年の花火大会は、幽霊に三人会った」なんて話は聞きたくないですよぉ。
結局、そのときどうするか…答えは出ませんでした。
「右前」=「右手前」と、私も祖母に言われて覚えました。
卒業式の袴は、レンタルだと着物が膝までしかありませんから男物と一緒、左前になっているのを見かけたら、力業で前合わせを逆にして袴の横から手を入れて帯下を整えてあげれば何とかなる、と着付け仲間から教わりましたが。
半襟は当然逆なんですが、着物だけでも合ってたら気付かれにくいので。
お端折りは、私自身結構長めで、7~8cm位にしてることが結構あり、同行の者からまた長いよ、とか言われてます。
多分10cm越えた位から長すぎるなあと自分でも思うようですけど。
http://kimonokosugi.com/blog-category-16.html
するとかで取材にきたそうです。。あちらの女性が着てたのです。歴史館での話。で、新聞社に投稿しちゃいました。誰も気づかなかったのか?と。ちゃんと紹介してもらわなきゃとも。
お返事は貰いましたが・・・・・。今流行のクレイマー?オバタリアン?と思われちゃったかもと複雑。
一人芝居の画像がテレビに写り
一瞬の事で えっ と思ったものの・・・?
でも 右下の小さな枠の中に出ていたので
一旦 右見頃を左脇に合わせて
の段階だったのかな と思いつつ 気になっています。
巻きスカートのほとんどは着物と反対側で止めますね。
男物も頻繁に着る私は ボタンの掛け方では
階段の上り下りの時にどちらの手で押さえるか を
思い出しています
会社帰りに
毎年 何人の幽霊さんに遭遇した事やら。
友達同士 一人が違っていても気にならない様ですよ。
打ち込んで出た字をそのまま載せてしまいました
浴衣ではあまり見かけない色ですね~
何十年も昔、義母が主人の弟に浴衣を着せた時になんとやってしまったんだそうです。
街でおばさんに言われてぷんぷん怒って戻ってきたとか。
義母は普段から着物を着る人ですが、そういうこともあるんですね。
そんなことを思い出しました。
直す場所と時間が無いと、打ち合わせ逆ですよ
とはなかなか言えないですね。
とんぼ様の糸車の浴衣、しなやかで着やすそう
ですね。
何を一生懸命されているのかしら・・・
昨年晩秋、友人と観劇の約束をしたのに待てど暮らせど来ないし、携帯電話に電話しても出ない。。。
何かあったのかと思いながら待っていると開演時間ギリギリセーフ。
休憩中によくよく聞くとかなり早くに着いたのでデパートでリサイクル着物の催事をしていたのでのひやかしているとずっと後ろを着いて来るマネキンさんが一人。
『今日はみてるだけなんです!!』って言うと
『お客様、、、お着物のうちあわせが逆でございますが、、、』
『じぇじぇじぇ(的なこと。。。)』
そもマネキンさんがいい人で狭いけれど試着室を貸してくれて襦袢から着替えたそうな。。。
『なんかね~帯を引き締めるたびに衿が崩れるな~と思ってたんよね~』って
大枚出して大手の着付学院に通っていてもこんな感じ、、、なんです。
曇り空なのに蝉だけは大変元気よくないております。すごしやすいのですがなんか暑さを感じさせる蝉の声です。
洋服と同じ合わせ方をしそうになる・・・・ので、
いかんいかん、目を覚ませ・・・・
ではなくて、右手を懐に入れる動作をします。
こうだよね、とかぶつぶつ言いながら・・・・
習慣というか、勝手に動く手というのは、
便利なような不便なような。
単純確実な動作を決めることが必要ですが、
左利きさんには効果が今ひとつなので・・・・困
とにかく洋服と反対というのが
一番のくせ者ですね。
sachi[さんのコメントのお助け拠点、いいですね。
先日訪れたさいたま市、
ずいぶん夏着物姿の若い女性を見かけました。
いいことですね。
こればっかりは、自分の意識ですねぇ。
対丈や、子供の着物は「チカラワザ」でなんとかなりそうですが、
やはり普通の着物は、どこかでイチからやり直さないとですね。
おはしょりは5センチではちと短い…6~7センチかなぁ。
自分流というのは、けっこう考えなしにやってしまっています。
それでずっときたし…と。
体型も変わりましたから「一度見直し点検」ですかしら。