ちょっと濁り味のあるオレンジ、衿に汚れがあるので、
着られていたものではありますが、まだ一度も水を通っていないものです。
八掛をはずしてみると、中に入っている反物の耳部分はこんなにきれい。
縫い目もヨレていません。裏だけ見ると、まだまだ新品のように見えます。
ところが…、これがねぇ…まさしく「紙のような」銘仙、でして、
まずはしわを伸ばそうとしたら、ピリリッと…。
持ち上げると「ピリッ」、たたんでも「ピリッ」…、
あきらめて、もうそのまま開いてしまおうとひっぱったら…
あー、ちっと反射して色悪くてすみません。
言葉はほんとに悪いんですけど「おもしろいように裂ける…」
どうにもこうにも使えません。
糸も弱くて、指の爪がひっかかってもプツっと切れます。
こういうのは「古くて弱った」のではなく、元がよくないものです。
戦時中の、一番粗悪なころの銘仙でしょう。
新しいように見えたのは、実はこういうものだから、
実際には何度も着ることができなかったのだと思います。
銘仙は、本来「安くて丈夫で美しい」のがウリで、
一世を風靡した織物でした。それが戦争という波に飲まれて、
最後は「粗悪品の代表」みたいに言われるようになってしまい、
不運なまま、忘れられた、哀れな織物です。
そのあたりのことは、以前書いた銘仙の記事をお読みください。
今は復刻版も出始めて、再デビューもしていますが、
やはり当時とは色柄に微妙な違いがあり、また品質は当然よいものですが、
往年の人気を得ることはできていません。
銘仙のあでやかさ、ポップな意匠には、時として驚かされますが、
あそこまでハデでなくてもいいから、少しテイストを残したものが、
もっとでてくるといいなぁと思っています。
今日は、午前中はなんとか天気がもちそうだと思ったので、
もう少し着物をいじっていたかったのですが、
洗濯物の部屋干しが多くなり、あっちウロウロこっちウロウロ…、
時間がなくなりました。
明日もまだ雨、というより今夜これからひどくなるのだそうで、
なんだかもう梅雨入りみたいな様子です。
おかしな5月もあと一週間ちょっと、ああーっ早くHPもやらねばーっ!!
ドタバタ、ジタバタ、ウロチョロ、オロオロ…毎度のことながら、
ちったぁ落ち着け!
着られていたものではありますが、まだ一度も水を通っていないものです。
八掛をはずしてみると、中に入っている反物の耳部分はこんなにきれい。
縫い目もヨレていません。裏だけ見ると、まだまだ新品のように見えます。
ところが…、これがねぇ…まさしく「紙のような」銘仙、でして、
まずはしわを伸ばそうとしたら、ピリリッと…。
持ち上げると「ピリッ」、たたんでも「ピリッ」…、
あきらめて、もうそのまま開いてしまおうとひっぱったら…
あー、ちっと反射して色悪くてすみません。
言葉はほんとに悪いんですけど「おもしろいように裂ける…」
どうにもこうにも使えません。
糸も弱くて、指の爪がひっかかってもプツっと切れます。
こういうのは「古くて弱った」のではなく、元がよくないものです。
戦時中の、一番粗悪なころの銘仙でしょう。
新しいように見えたのは、実はこういうものだから、
実際には何度も着ることができなかったのだと思います。
銘仙は、本来「安くて丈夫で美しい」のがウリで、
一世を風靡した織物でした。それが戦争という波に飲まれて、
最後は「粗悪品の代表」みたいに言われるようになってしまい、
不運なまま、忘れられた、哀れな織物です。
そのあたりのことは、以前書いた銘仙の記事をお読みください。
今は復刻版も出始めて、再デビューもしていますが、
やはり当時とは色柄に微妙な違いがあり、また品質は当然よいものですが、
往年の人気を得ることはできていません。
銘仙のあでやかさ、ポップな意匠には、時として驚かされますが、
あそこまでハデでなくてもいいから、少しテイストを残したものが、
もっとでてくるといいなぁと思っています。
今日は、午前中はなんとか天気がもちそうだと思ったので、
もう少し着物をいじっていたかったのですが、
洗濯物の部屋干しが多くなり、あっちウロウロこっちウロウロ…、
時間がなくなりました。
明日もまだ雨、というより今夜これからひどくなるのだそうで、
なんだかもう梅雨入りみたいな様子です。
おかしな5月もあと一週間ちょっと、ああーっ早くHPもやらねばーっ!!
ドタバタ、ジタバタ、ウロチョロ、オロオロ…毎度のことながら、
ちったぁ落ち着け!
織る手間を考えると、もう少し丈夫な
糸だったらよかったのに・・もったいないですね。
今日は時々本降りの雨で、雨音がやかましい
くらいです。陽気もお天気も定まりませんね。
着物が好きな若い人が好むポップな柄と色で、私も一時期妙に心を動かされました。
現代版も反物を手にとって見ましたことはありますが、昔の物の方がなぜか魅力的ですよね。
今日は久々、ゆっくりと外出してデパートの呉服売り場で「お召し」の反物を眺めてきました。
そして、もう浴衣コーナーを発見したので驚きました!
すっごいですね~~!!こんな糸を織り上げること自体が、不器用な私には考えられません・・。
こういうお話を聞くと、先の戦争がなかったら、今、どんな着物や建物を見ることができたのだろう…なんて思ってしまいます。
何枚かのうちの一枚だったのですが、
もちあげたとたんに「ピリッ」ときたので
びっくりしました。
さけるというより、こうなると
「破れる」って感じです。
こちらは、お昼ごろあがりましたが、
今度は蒸し暑いです。もーいやですねぇ。
のんこ様
昔のものの完全再現は、難しいのでしょうか。
あのエキセントリックな色柄、
ウケませんかねぇ。
浴衣、でてますねぇ。
このごろは「反物」で売ってませんね。
古くてしみのでちゃったゆかた、
いいとこどりで「のれん」かな、の今年です。
ゆん様
母が「とりあえずタンスを埋める」ための着物
なんていってました。嫁入り道具ですね。
たたんだところから切れる、って
聞いてはいたのですが、現物見ると
「おぉっ」と驚愕です。
たくさんのきれいなものや、いいものが、
形をなくしてしまったのでしょうね。
平和はほんとに大切です。
いえ、着物が大切ということもですが、
それにまつわる人の思いってことで。