前回ソウルに来たとき泊まったホテルが、繁華街に最も近く…っていうか繁華街の中なので、大変便利だったため、今回も同じホテルにご宿泊。
スーツケースを開けたら跨いで歩かなければ通れないような狭い部屋だったが、背に腹は代えられない…いや、便利だから!明洞地区だし!!
てなわけで、見覚えのあるフロントへ。
同じツアーで来た人たちが次々と部屋を割り当てられ去っていくのに、ティモコたちはぽつ~んと待ちぼうけ。
なにやらガイドさんがフロントの人と交渉している様子。
しかもちょっと困っているような…
こっ…この黄金パターンは、もしや…?!
数年前、アメリカのロスで、予約していたホテルに手違いがあって、土壇場で別のホテルに代えられたことがある。
その時は、予約済みだったホテルにすごく泊まりたかったので、勘弁してよ~状態だったが、いざ案内されたホテルに行ってみたら、これが元のホテルより数段格上の、しかもスイートルームだったため、大変イイ思いをさせてもらったのだ。
予感的中。
ガイドさんは言った。
「申し訳ありません。本日大変混んでいまして。同じ階が取れなかったんですけど、各階に一部屋づつしかないスイートルームになりましたので」
よっしゃ―!!
やったやった、超ラッキ~♪♪♪
と、心の中で絶叫したけど、そこは顔に出さず
「あ、そうですか」。
だってティモコはセレブですもの。
わ~っぶたないでっっ!!
ごめんなさい、ウソです、ただのパートのおばさんです!
ある金、全部旅行に使っちゃうから、服はいつもイチキュッパなんです!!
…まあそんなことはいいとして、上層階のエグゼクティブ・フロアの、さらに各階に一個というスイートルームに、ドキドキして入ってみたらば…
あり…??
確かに、前回泊まった部屋よりは、広い。
シャワーブースも浴槽も別れてる。
でも、スイート…
ロスのホテルのスイートルームが、部屋に二つもバスルームのある、おまけにリビングまである“スゥイ――ト”って感じのスイートだったので、期待しすぎてしまった。
タダで代えてもらったというのに。
充分広くてキレイなのに。
このティモコの罰当たりめがっっ!!!
基本的に私は外国に行けれさえすれば、野宿でもかまわないヤツなんだけど、『スイートルーム』という言葉に、異常にテンションが上がってしまったとです。
まあ、一瞬の落胆はヨソに、ちゃっかり快適に過ごさせていただきましたけどね!おほほ。
<続く>