ある日突然ティモコは思った。
英語がベラッベラになりたい…
ツアーじゃない旅に出てみたい。
『世界ふれあい街歩き』みたいな、『トラべリックス3』みたいな、『地球バス紀行』みたいな、『世界の車窓から』みたいな、旅がしてみたい。
もちろん英語だけじゃダメだろうけど、日本語オンリーより、通じる度は遥かに高い。
けれど私は、キャンユーヘルプミーの女。(詳しくはこちら)
そこでティモコは決心した。
英会話教室に入ろう!!
どうせなら英国か米国出身の講師がいい。
できればカッコイイ男の先生で~
ジョニー・デップに似てて~
いっそ本人?!
うひひひ…
なトコはないので、妥当に近場で、安くて、お手軽なトコロを見つけ、勢いで入学した。
生徒はオジサン2人とお兄さん1人、おばあさん1人と私。
この少人数で先生はハンガリー生まれ(?)の自称アメリカ人。男。
3か月ごとにイチキュッパという格安さ。(スキだね私も…さすがに服とは0が1個違うけど)
『初めての英会話』というキャッチフレーズだっだし、みんな、のほ~んとした人達だったので、なんとかやってけそう、と通い出したのだが…
げっ、みんな全然喋ってるし!!
先生は日本語喋れないし!!
マジっすか?
初めてのって、どこがっすか?!
唯一仲間になれそうなおばあちゃんに、
「授業の内容がチンプンカンプンで…」
と相談したら、彼女は上品に笑い、
「私も半分くらい、わからないわ~。娘が国際結婚しちゃって、孫は英語しか話さないから、お喋りしたくてきたんだけど、ちょっと難しいわね~」
…半分…ちょっと…で、ございますか。
すみませんでした。仲間に引きずり込もうとして…
結局2度更新して、通算9か月で私は辞めた。
先生をはじめ、知り合ってみると皆いい人たちで、それなりに楽しい9か月だったが、
6万円貢いだ私の初めての英会話教室は、
異様にジェスチャーが上手くなっただけで終わった。