独身時代に貯めたお金が、気づけばわずか数年で底をついてハッとした元OLの人
。一念発起して始めた定期積立がいつも1年と続かず、なかなか貯金できず困っている人。
こんな経験をお持ちのママやプレママのために、ファイナンシャルプランナーの筆者が、
タイプ別に貯金が続けられるヒントをまとめてみました。
■アナタはどれ?「消費タイプ別」賢い貯め方をチェック!
■タイプ1:「子どものためならお金を惜しまない」アナタへ
お子様をかわいがっていらっしゃるお家に多いのが、このタイプです。
学校関連費用があまりかからない小学生の間は、実は絶好の貯めどきなのですが、
習い事やレジャーなど、お子様の“やりたい”“行きたい”に応えたいと思うあまり、
子ども関連費用が増えがちに……。
もちろん子どものためにお金をかけることは、それ自体は悪いわけではありません。
ただ、教育費を筆頭に、子どもの成長に従い支出は確実に増えますので、
現状の家計やりくりができているから大丈夫!と安心してしまわず、
将来を見据えて早めに準備することが必要なんです。
●どうやって貯める?
このタイプの人は、「子どもの将来のために、貯めよう!」と心がけると、
貯めたお金を切り崩す可能性がぐっと小さくなります。貯める金額を決め、
子煩悩さを活かして、子ども名義の積立預金口座や学資保険に加入するなど子どものためのお金
だと分かるようにすると、挫折しないで貯め続けられます。
たとえば、「300万円を高校卒業までに貯める!」という目標をはっきりさせれば、
自ずと今からいくら貯めるべきか分かります。毎月の貯蓄額が明らかになれば、それを除いた上で、
“今、子どもにかけていい金額”が見えてくるはず。子ども関連支出にメリハリが生まれます。
■タイプ2:「“ご褒美消費”が大好き」なアナタへ
頑張った自分にご褒美と称して、服や食事、旅行などでお金を使いがちな人はいませんか?
かく言う筆者もややこの傾向が強く(笑)、自己の欲望と“毎月”戦っております! 筆者の場合、
ご褒美ビールやご褒美おつまみぐらいですので可愛らしい(?)金額ですが、
旅行や宝飾品好きとなるとそうはいきませんよね。
ご褒美支出はその性質上、小刻みに増え累計で使うお金はどんどん増える傾向に。
●どうやって貯める?
このタイプの方に有効なのは、先述で“毎月”とありますように、天井知らずのご褒美消費に
“予算”や“数量制限”をつけること! でも、こうした予算はご存じの通り“破られやすい”
ものです。そこで、ご褒美予算を決めると同時に、予算を守り使い切らない仕組みも整えることが
重要です!
例えば、ご褒美予算のうち、余ったらそのうちの半分を家族のために、そして残り半分を来月の予算に
上乗せして使う、というように予算を余らす方向に対し、周りの人も巻き込んでインセンティブを
用意するとよいでしょう。
さらに、旅行費用は金券ショップであらかじめ旅行券を購入しておいたり、
欲しいブランド品があればそのショップが入っているデパートの友の会を活用して年間予算を
別に用意するのもオススメ。このように、“予算”と“通常のお財布”を分けて管理し、
同じ予算額でもさらにお得になる工夫もしてみませんか。
ご褒美の満足度もアップして、一石二鳥だと思います。
■タイプ3:「先取り貯蓄しているのに、なぜか貯まらない」アナタへ
「貯金するお金は毎月最初に別口座に分けています!」という人で貯蓄が増えていないことが
ままあります。そういう人に多いのが、先取り貯蓄をしてはいても、
実は貯めた分以上にボーナスなどで“毎月のお給料では足りない分”を補填していて、
家計が実質的な赤字になっているケース。
毎月のお金の出し入れを把握するのが苦手な人に多く、そのままだと貯めては使いの繰り返し、
一定額以上の蓄えができない可能性大です!
●どうやって貯める?
このタイプの人は、できればすべて現金管理で、かつ、管理する感覚を短く設定してあげると
良いようです。貯めるよりもまず、“入ったお金の範囲で生活する”
ことを優先させるのが貯金できるようになる近道です。
そこで、しばらくはツラいと思いますがクレジットカードはすべてタンスの奥にしまってください。
そして月単位の家計管理はやめて、生活費を1週間単位で予算決めし、毎週決まった日に
その金額をおろし、すべてそのお金でやりくりをするようにしてみてください。
週の予算は試行錯誤で変えてOKですが、家計収入から家賃など毎月かかる固定費を引いた
金額の1/5を絶対に超えないように!超えると月収支が赤字になるからです。
やりくり感覚が身についてくると、現金でもクレジットカードでも同じように支出管理できるように
なると思います。月収の範囲内で暮らせれば、ボーナスや貯金を取り崩すことはなくなり、
貯まるスピードがグンと加速するはずです!
いかがでしたでしょうか? やみくもに貯金するのではなく、続けやすく守りやすい仕組み、
支出を増やさないようにする工夫をこらすことが貯蓄体質となるポイントです。
続けられない挫折感を味わうのは誰でもイヤなもの。“これならできる”“これなら続く”という
成功体験を、大切にしていってくださいね。
だそうです。