今年8月より、身近な話題「お米」を切り口に、政治についてゆるく学ぶ「政治カフェ」というのを始めています。
*一回目の政治カフェ(8/30)では、お米の消費量がどんどん減ってきて、今ではパンの方が多く食べられていることを知りました。
それとは別に、尼崎などの都市部では、「生産緑地法」という法律で農地が保護されていることを知りました。
*二回目(9/27)の回では、尼崎市の土地の2%が農地として活用されていることを知りました。
農地を残してほしいとの思いは、この日に参加された方皆さんに共通するものでした。
市内で生産されている方の事例や、ほかの地域(都市部)で農地活用されているお話などをお聞きしました。
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三回目の今回は、会社員をしながら実家の畑を守っている女性にもご参加頂いて、尼崎にある農地の保全のアイデアや、都市農業などについて話し合いました。
防災面からは、
・大雨が降ったとき、水を受け止める遊水地としての機能
・火災時には、延焼を防いだり、避難場所としての機能など
環境面からは、
・ヒートアイランド現象の緩和
・生物多様性の保全など
食育面からは、
・食べものが近くで育てられるのを見ることで、食への意識を高めるなど
ほかにも、生活環境と農地が近いことを活かして、農薬を使わないことや 、ネオニコ特区などを作ってはどうかとのアイデアが出されました。
都市がミツバチの避難場所になったら、いいですね!
さらに、地域で育てられたオーガニック食材を学校給食に取り入れている事例が紹介されました。
尼崎市では、小松菜は市内の農家さんのものが使われているそうですが、ほんの一部だとか。
しかし、毎年開催される尼崎市農業祭には、40種類もの野菜が出品されるそうです。
地元産のものが、もっと身近になると良いですね。
例えば、小学校単位で田んぼや畑との結びつきを作れるとか。
来月、山崎憲一さんが石川県羽咋市の学校給食の取り組みを、視察に行かれるそうです。
そこで、次回の政治カフェでは、その視察の結果をお話して頂くことになりました。
それから、尼崎市農政課の方にもお越し頂いて、尼崎市の農政についてのビジョンなどお聞きしてみたいと思います。
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会が終ったあと、市内の農業について考えながら歩いていて、ふと、大物のみんなの畑で大豆を育てていることを思い出しました。
三年目の今年は豊作です。
大豆は痩せた土地で育つし、自給率がとても低くて輸入に大きく頼っているし、種苗法で名前のついた品種は自家採種できなくなる可能性があるから、名も無い地の大豆をあちらこちらで育てておくのは、とても良いのではないかと思いました。
育ててみたい方には、大豆の種を差し上げますよ。
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さらに数日後、会の参加者さんより、先の台風19号で各地で川が氾濫した際に、埼玉県の芝川沿いにあった農地が遊水地の役割を果たして住宅被害が出なかったというニュースを教えて頂きました。農地が水害を防ぐ役割をしているという事例ですが、教えてくださった方のお家の田んぼや畑も猪名川のすぐそばなので、立地的に似ていると感じられたそうです。
尼崎市は西の武庫川、東の猪名川と川に挟まれている上に海抜が低いので、いざ、水が出たときに受け止めてくれる場があると安心が高まります。
そういう視点からも、農地を守る価値がありそうですね。
【お知らせ】
次回の政治カフェは、11月21日(木)19:00~
参加費は500円です。
次回は、
・山崎さんの羽咋市学校給食についてのお話
・尼崎市農政課の方のお話
を中心に、皆さんと話し合ってみたいと思います。
尼崎市外の方も、お気軽にご参加ください。