穀菜食堂なばな

オーガニックを日常に
昭和の香り漂う路地の奥、尼崎の和風ヴィーガン食堂。

第13回 ドラッカー読書会

2020年12月09日 | ドラッカー読書会

なばなでドラッカー読書会を始めてから、13回目の今日。
2冊目の課題図書「非営利組織の経営」が、とうとう読了となります。
この最後の『自己開発』は、ファシリテーターの鬼ちゃんが一番好きなパートと言われたところです。
いったいどんな内容でしょうか。
期待が高まります。

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まずは、いつもと同様に、前回からの振り返りと今日の目標の発表から。

★ようちゃん:読む時間が無かったので流し読み。
目が留まったところにどんな意味があるのか、知りたい。

時間がないときほど、必要なところに目が留まる。
その理由は、今日のやり取りの中から見つかるのかも。
※右脳的な、感覚的な読み方なのかな?

★みぽちゃん:コロナになってから日本史を学び始めた。
次は世界史を知りたい。
大きな流れを知ることでドラッカーの理解に活かされる。
ドラッカーを1人で読むのはハードル高いけど、皆さんの意見を知ることが学びになる。

読書会に参加するだけで読書できる。
90分だと、ファシリテーターから参加者へのワンウェイになるので120分にしてる。

三国志で一番感じたのは「狡猾さ」。
日本人には理解しがたい感覚を知る。
中国に対する理解が深まる。
※鬼ちゃんお勧めの「三国志」はコチラ。みぽちゃんは既に、全話観終わったそうです。

ドラッカーが主に読んでたのも歴史書。

★ゆきちゃん:最近、学び始めたキネシオロジーは、身体で理解して腑に落とすもの。
ドラッカーの教えを、頭だけでなく、身体に落とし込む=「キネシドラッカー」

新しい概念
ドラッカー自身も「実践するように」と言ってるし、ドリスも「遺産にしないで、皆さんが使うことでピーターが活きる」と言っている。
実践が一番尊い。
実践しないともったいない。

★れいちゃん:コロナの不穏な動きが再びやってきてる中、自分が心穏やかで、なんとなく幸せな気持ちで居たい。
今日のゴールは、ボランティアで参加してた団体役員を来年3月でやめると決めた。自分なりに納得したが、その納得感を深めること。

素晴らしい意思決定。
何かを手放したら何かが入って来る。
「やめる」ことは、大きな意思決定。
「劣後順位」を見定める=意思決定の作法。

★ひさみ
前回の読書会以降、やる事をぐんと減らしてる。
不要なことを削ぎ落とす。
本当に必要なことって、あんまり無い。

廃棄から始める=新しいものが入って来る準備。
元日に必ずやるのが、一年を振り返るフィードバック。「予期せぬ成果と失敗」について検証する。
優先順位と劣後順位をしっかり決めたい。
人生は選択の連続。
「正しい答えよりも、正しい問いかけ」

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続いて本番。
課題箇所の中で、線を引いたところを発表します。

★ようちゃん
p.240「クライアントや学生の時間を浪費させるだけの分野には手を出さない」

自己採点に関する部分。
自己採点は、能力向上の方法の一つ。
他人の時間を意識しないといけない
「いかに時間を費やさずに成果を上げるか」
マネジメントが行き渡ってない所だと、会議がぼわっとしてる。何のための会議?
ドラッカーは、「会議の冒頭に、目的と時間を明確にするように」と言っている。
時間の大切さについて、イキテラオンラインで「ジャネーの法則」を扱った。

p.217「人の強みと弱みについて間違って理解されていることが、対人関係の得手不得手である。多くの人が、話し上手だから人との関係づくりは得意だと思っている。対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない」

読み手と聞き手について。
上司や同僚、家族など、周囲の人がどちらのタイプか知っておくことで成果が上がる。
※上司や同僚がどちらのタイプか、知っておくことの重要性、そして知らないでいることによるミスコミュニケーションの痛烈な例として、鬼ちゃんがトルーマンとマンハッタン計画のエピソードを教えて下さいました。

p.226「私は気が短いと思います。
時間をかけろといわれました。忍耐を教えてくれました。そのうえ間違いを許してくれました」
これまでの活動を手放す寂しさもあるけど、人の時間を大切にしようと思えるようになった。
人の時間を大切にしようと思う。

成功者は気が短く、小心者が多い。
気が小さいゆえにリスクマネジメントをしっかりして、成功に繋げる。

★みぽちゃん
p.209「自分が違いを生み出せることに集中してきたためである」
自分に出来ることを、こつこつやるべき。
p.214 「日常化した毎日が心地よくなったときこそ、違ったことを行うよう自らを駆り立てる必要がある」
いつも新しい気持ち「最後心」でやる。
p.229「調整能力やコミュニケーション能力は、試行錯誤で学んでいくもの」
ビジョンと大義。
バランスが大事。

自分が違いを生み出せることに集中する。
p.209と214に共通するのは、フィードバック。
卓越性を知る、日常が心地よくなったときこそフィードバック。
フィードバックをやるとやらないとでは、大きな違いがある。
自分で選んで、時間を使ってるのは幸福な事。

大義とは「ミッション」「志」とも言える。
劉備が評価されるのは、大義に生きた人だから。
上杉謙信、しかり。
真田幸村、しかり。
大義に生きるとは、「そうありたい」と願いながらも、なかなかできないことだからこそ際立つ。

「最後心」は、自分のさらなる力を搾り出す。

★ゆきちゃん
p.219「成長のための偉大な能力を持つものはすべて自分自身に焦点を合わせている。ある意味では自己中心的であって、世の中のことすべてを自分の成長の糧にしている」

自己中で良い。
周りが認めるような大義があってこその自己中。
自己中でないと成果には繋がらない。
その原動力になるのは卓越性。
 
「何によって憶えられたいか・・・50になっても答えられなければ、人生を無駄に過ごしたことになるよ」
正しい問を立てていたら、心のなかで答を求め続けるのかな?

p.220 「何によって憶えられたいか」

ドラッカーが13歳のときに投げかけられた問い「何によって覚えられたいか」が好きな人が多い。

何によって覚えられたいか=自分人生のミッション=志
自分の中に留めておくだけでなくて、発信することが重要。
共感する人が集ったり、サポートがあったりする。

p.240「明日何をしますか、何をやめますか」
意識しておくことで、自然に答えがでるのかな?

★れいちゃん
p.208「自らを成果を上げる存在にできるのは、自らだけである。他の人ではない。したがってまず果たすべき責任は、自らのために最高のものを引き出すことである。人は、自らがもつものでしか仕事はできない。」
誰のせいにもしない。自分のためにやる。

p.213「得るべき所はどこかとの問いへの答えが、いま働いてる所でないということであるならば、次の問いは、それはなぜかである。組織の価値観に馴染めないからか。組織に緊張感がないからか。そのようなとき人は確実にだめになる」
自分軸でなく、付き合いなどで、漫然と留まってることがある。

p.220「『何によって憶えられたいか』を自らに問いかけている。これは自己刷新を促す問いである」
自分を客体化してみる。自分を外側から見る。
ハッとした。
6年前とは違う、変わっていく自分を認識する問いでもあると思った。
繰り返し、認識していく事だと学んだ。

これまでは、福祉分野で自己啓発的な事をしてきたが、これからは人を繋ぐことをしていきたい。

「志を遂げよ」
これが法人のミッションであり、個人のミッションでもある。

長崎の矢野香さん
コミュニケーションで博士号を取ったり、スピーチコンサルやってる人。
「オンラインでの「伝え方」ここが違います」
という書籍も出されている方に同じ問をしたが、即答されたのが「『その人の影に矢野香あり』と言われたい」というもの。
この明確さによって成果を出されている。

働く環境を知ること。
p.213「自分が所を得てないとき、あるいは成果が認められないときには、辞めることが正しい道である。出世は大した問題じゃない」
ドラッカーを読めば読むほど、自分と組織の卓越性に集中したくなる。

人が仕事を辞めるのは、ある意味では消費者活動であり、経営者に「ノー」を突きつけること。
その事を、マネージャーは真摯に受け止めないといけないが、真摯になれないマネージャーも多い

★ひさみ
p.209「人は、強みへの集中によってのみ自らの成長を図ることができる。そうして初めて、自らのミッションを生産的なものにすることができる。実に、真の貢献を行う者とは、組織のミッションそのものを成長させる者のことである」
自分の手元にあることにしっかり向き合うことが、結果として全体の益になるとしたら嬉しい。
正しい自己中でありたい。

デンマーク人は世界一自己中でありながら、幸福である。
秘密は自己中でありながら、対話を大切に、他者へのリスペクトを持っていること。
↓以前紹介して頂いた本、もう一度読んでみよう。

p.217「人の強みと弱みについて間違って理解されていることが、対人関係の得手不得手である。多くの人が、話し上手だから人との関係づくりは得意だと思っている。対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない」
私は対人関係を良くするためにというよりも、ご縁があって出会った人の話を聞くのは自分にとって豊かさを感じることだから、自分の満足度を上げるために聞きたい。

コミュニケーションの話。
ドラッカーの「聞け、話すな」は、コミュニケーションの本質。
自己中として聞くのが大事。

自分の強みを知る事の副作用は、他人の強みを見ることができるようになること。
それは、トレーニングによってできるようになる。
特に一緒に働く仲間については弱みに注目しがちだと理解したうえで、強みに気付くようトレーニングしていく。
それを重ねることで、その人を認めて好きになる。
マネージメントがその姿勢で向き合えば、組織の成果、生産性にも繋がる。
強みを見る。
その姿勢として「聞け、話すな」
そうすることが、必ず成果に繋がる。
ドラッカーは我々が習慣化すべきことを言語化しくれてる。

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最後に、今日の振り返りです。

★ようちゃん
今日も読んでなく参加したが、皆のを聞かせてもらうだけで、読み込んだような気付きを得た。
色んな縁があって出会える、何もかも聞き逃したくない。
読書会を通して、芯になるものを得てると感謝してる。
この本をもう一度読みたい。

★みぽちゃん
自分軸でずっと生きてる。
コツコツとやってきたことが、思わぬ成果や強みになった。
自分にできることをコツコツやっていこうと思う。

日常が心地よくなったときこそ」という段階なのかと思った。
ドラッカー「60歳からが本当の人生の始まり」
全著作39冊のうち、3/4は60歳以降に書かれた。

★ゆきちゃん
次に読む本としてポケットドラッカーをみんなで読むというのもありかな。
マネジメントの超エッセンス。

★れいちゃん
今日は刺激を受けた。
読書会っていいですね。
気持ちをかき立てられた。

★ひさみ
より一層、自分に忠実に正しい自己中になっていこうと思う。



今回でこの「非営利組織の経営」を読み終わりました。
時々、ここに居る「人」を通じて、ドラッカーが話しかけてくれてるような気がします。
人が居るからこそ、自分ひとりでは到達できないところまで行けるのだと思います。
1月の回では、次の課題図書として何を読みたいか、皆さんと話し合う会にすることになりました。
どんな本が名乗りを挙げるのか、楽しみに新年を迎えたいと思います。

ドラッカーについて、度々思うのは、「親切」ということ。
人の身近な所に、ヨモギやスギナなど人を助ける野草がたくさん生えてることを、自然療法の大家、東城百合子さんは「自然の親切」と表現されました。
ドラッカーの言葉のなかにも、誰にとっても大切な、普遍的な教えがふんだんに盛り込まれている。
ドラッカーは、自然と同じく親切。
そして、「親切である」のは、人として自然なことだけど、そうできないのは、心や身体がどこか疲れているから。
親切さは健康のバロメーターなので、自分の心が小さくなって周りに親切にできないときは、そんな自分を責めるよりも労わってほしいと思うのです。
心は、大きく広くなったり、小さく狭くなったり、いろんな日がありますが、全部まるっと受け止めてドラッカーの言葉を支えに自分を育てていきたいと思います。

最後になりましたが、読書会の途中、ようちゃんが「鬼滅の刃」占いのリンクを送ってくれたので貼っておきます。
私は「恋柱・甘露寺蜜璃」でした。
なんか、ちゃうと思います(笑)


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