穀菜食堂なばな

オーガニックを日常に
昭和の香り漂う路地の奥、尼崎の和風ヴィーガン食堂。

忙しい方にこそ、自家製味噌

2018年01月11日 | ★食べること/飲むこと

初めてお味噌を仕込んでから、かれこれ10年ほど経ちます。
最初は、おっかなびっくり。
本当に出来るのかな~、カビたり腐ったりしないのかな~
不安に思いながらも続けてみると、意外なほど失敗は無かったのでした(多少のカビが出たことはありましたが、致命的なことではなかったのです)。

教えて頂いたのは、農家のおじさん、自然食品店のワークショップ、薬膳研究会の講座など。
内容も少しずつ違っていて、それぞれにちゃんと美味しかったのです。
そして、毎年の仕込みを続けてきた今では、伝統的な食生活って合理的だなあと、つくづく思います。

手に入りやすい材料で、手間がなくて、失敗も少ない。
さらに、いちばん大切なことですが、ちゃんと栄養があって、しっかり身体の支えになるからこそ、「伝統的」と言われるまで続けられてきたのでしょう。
特に、忙しくてストレスが多い方には、基本装備として手元に持っておいて欲しいのです。
その理由は、こちら(ストレスマネジメントとしての「副腎ケア」)をご覧ください。

自宅でお味噌仕込むなんてスーパー主婦みたいって、以前は私も思っていましたが、手順を整理してみると、実はとてもシンプル。
1.大豆を柔らかくする(蒸しても茹でても、どちらでもいいです)
2.大豆を潰して、他の材料(麹と塩)と混ぜ合わせる
3.容器に移して、発酵させる

大まかな手順は、たったの3つです。
もし大豆を茹でたり蒸したりするのが難しかったら、市販の茹で大豆を温めて使ってもいいですし、麹も今は普通のスーパーで年中手に入りますので、選べる範囲で良いものを使えばいいと思います。それでも、パック詰めされているお味噌を買うよりも、確実に美味しくて身体の支えになる「手前味噌=自家製味噌」が出来るのですから。

※余談ですが、農文協から出ているこのシリーズ。
大正末から昭和初期の食生活をインタービューしてまとめたもので、お味噌の巻もとても面白いです。
使う材料も、仕込む方法も、食べ方も、地域ごとに本当に様々です。
農家の仕事の合間に作業されてたのかな、と想像します。




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なばなでも何種類かのお味噌を仕込みますが、メインは生の麦麹を使った麦味噌です。
もちろん、普段のお味噌汁にも使いますが、コクと甘みがあるので、スコーンやクッキーなどの素朴なお菓子にも使います。


また、一般的に味噌仕込みに適しているのは「寒中」(今年は1/5~2/3)の頃と言われますが、昨年は海外からのお客様のリクエストで、夏場に一時帰国された際に冷蔵庫の野菜室で仕込む方法をお伝えしました。
その時は、乾燥の米麹を使いました。
↓右は、昨年の2月に仕込んだ麦味噌(生の麦麹を使用)、左は8月に仕込んだ米味噌(乾燥の米麹使用)です。
発酵熟成期間の違いもありますが、それぞれの美味しさ、個性の違いがあります。


一度、基本の仕込み方を覚えてしまえば、アレンジの仕方は様々です。
使う豆の種類も、黒大豆や青大豆、ひよこ豆など、それぞれ試してみるのも楽しいですよ。

※余談その2
昨年からは、自分たちの大豆を育てるという試みにもチャレンジしています。
興味ある方は、今年からでも一緒に参加してくださいね^^
↓初めて収穫した青大豆。とても綺麗で、愛おしさすら感じます(笑)

収穫した青大豆の選別「まめまめカフェ」を、2/5(月)の午後から予定しています。
こちらの青大豆を炊き込んだおにぎりと、薬草茶をご用意しようと思っています(参加費300円)。
詳しくはまた改めてご案内しますね(^^♪

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【味噌仕込みワークショップご案内】

なばなのワークショップで使う材料は、
・北海道産有機大豆(とよまさり)
・生の麦麹(佐賀県産大麦使用)
・瀬戸内の花藻塩

約1kg持ち帰りで、参加費は4000円(資料代を含む)です。
※2回目以降の参加の方は、3000円です。

☆日程:下記日程のいずれかを選んで、お知らせください。
この他の日程についてはご相談ください(1/28と1/31の16時~追加開催となりました)。
・1/28(日)11~13時頃、16~18時頃
・1/31(月)11~13時頃、16~18時頃

☆持ち物:
・エプロン
・手拭(タオルなど)
・スリッパ
・お味噌を持ち帰るための容器
(1.5L程度のもの。金属ストッパー付のガラス容器は危険なので避けてください。プラスチックのタッパーやジップロックなどがお持ち帰りにはおススメです)など

☆お問合せ・ご予約は TEL 06-6481-0205 までお願いいたします。
facebookからのお申込みは、こちらのイベントページをご覧ください。

※なばなへのアクセス【JR尼崎駅から】はこちら⇒
※なばなへのアクセス【阪神大物駅から】はこちら⇒

少し分かりづらい所にありますので、迷われた場合はお気軽にお電話下さいね!
TEL 06-6481-0205
尼崎市長洲中通2-9-10   穀菜食堂 なばな







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