[2020年11月4日 更新]
入試や模試で問題をよく読まずに答えようとする。これは危険だ。
速く読むのは構わないが、読み違いは自分の首を絞めることになる。
特に国語や社会では、選択肢に答えもしくは答えに直結するヒントが隠れていることがある。
◆正答率94.5%
まずは以下の問題に答えて欲しい。
2018年度の都立入試問題だ。
〔問1〕 ⑴ 我が国では日本国憲法において 平等権が保障されている。とあるが 平等権を保障 する日本国憲法の条文は 次のア~エのうちではどれか。ア 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。イ 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。ウ すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。エ すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
参照:都教育委員会HP
公民範囲の問題であり、まだ中学校で学習していないかもしれない(だとしたらその中学校は"遅すぎる")
なおこの問題の正答率は94.5%。この年の5教科入試問題の中で3番目に正答率が高かった。
2番目に正答率が高かったのは、数学の1問目。正負の数の計算で94.6%。
もっとも正答率の高かったのは、同じく社会の1問目。
写真を見て、地図のどの位置からどの方向を見たのかを答える問題。
小学生でも解けるレベルだ。
気になる人は、以下のリンクの1問目を見てみるといい。
さて、最初の解答に戻ろう。
「平等権」について問われているのだが、エの選択肢内に「法の下に平等であつて」と書いてある。正解はコレしかない。
他の選択肢は間違いだから消去法でエが正解ともとれるが、そんなまどろっこい手順は不要だ。
問題文や選択肢に大きなヒントが隠れていることがある。
過去問を解くときは、そういうヒントがどこに隠れているかも気にするようにすること。
ただ答えてマルつけするのは小学校中学年レベルだ。
<過去記事:2021年入試 都立高校 過去問題集 これを買おう>
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