都立に入る!

都立中と私立中、大学合格実績がいいのは<前編>

[2019年12月16日 更新]
私立、国立(こくりつ)中学校に我が子を入れる理由。
もっとも多い理由は「難関大学に合格させるため」だろう。
大学付属校はもとより、開成・筑駒などの進学校に入れる最大の理由はそこだろう。
いくら校風がよくても、大学合格実績が振るわなければ生徒は集まりにくくなっていく。偏差値基準も下がっていく。


難関大学に合格するための対価として、私立中高はカネがかかる。
ベネッセの調査によると、私立に中高6年間通うと一般的に780万円かかる。
中学受験の塾通いでも200万円前後かかるので、合わせて1,000万円近くになる。

一方で都立であれば、6年間で354~390万円。半額程度で済む。

では、私立中高一貫校と都立一貫校ではどのくらい大学合格実績に差があるのだろうか。

◆まず「四谷大塚結果 80偏差値一覧(男子)」を比較してみる
 71 開成
 67 麻布
 66 渋谷教育学園渋谷(渋渋)
 66 都立小石川
 63 海城 駒場東邦 私立武蔵
 60 都立桜修館 芝
 56 桐朋
 55 攻玉社

私立・都立中のみを並べている。国立(こくりつ)は高校入学生もいるので除外した。
開成を除き、いずれも高校入学者のない完全一貫校。
都立中は,
上位に小石川と桜修館が並んでいる。

次に東大、一橋大、東工大と、早慶の”2018年現役合格者数”を並べる。
( )内は、中学校1学年のおおよその生徒数である。
麻布(300) 東京61 一橋12 東工6 早稲田52 慶應57
渋渋(200) 東京19 一橋10 東工3 早稲田53 慶應66
小石川(160) 東京11 一橋1 東工7 早稲田41 慶應23
海城(325) 東京41 一橋12 東工6 早稲田108 慶應97
駒場東邦(240) 東京27 一橋3 東工8 早稲田33 慶應38
武蔵(170) 東京18 一橋3 東工6 早稲田5 慶應8
桜修館(160) 東京5 一橋3 東工2 早稲田27 慶應18
芝(300) 東京7 一橋6 東工8 早稲田60 慶應66
桐朋(260) 東京8 一橋11 東工11 早稲田64 慶應47
攻玉社(260) 東京10 一橋4 東工9 早稲田93 慶應85

◆「生徒数」÷「東大、一橋大、東工大の合格者数」を出してみる
何人に1人が難関国立大に進んだかを示し、値が小さいほどよい結果と言える。

 麻布 3.80
 渋渋 6.25
 小石川 8.42
 海城 5.51
 駒場東邦 6.32
 武蔵 6.30
 桜修館 16.0
 芝 14.29
 桐朋 8.67
 攻玉社 11.30

共学校で偏差値が同じ渋渋と小石川だが、合格実績を見るとやはり私立の方が強い。
何を基準にするかで変わるかもしれんが、早慶の「生徒数」÷「合格者数」でも
 渋渋 1.68
 小石川 2.50
  桜修館 3.56
という結果。

男子は都立中より私立中の方が、合格実績は圧倒的に良い
ということが分かろう。

では女子校はどうなのか。
明日につづく。

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