[2020年5月3日 更新]
都立高校一般入試の実倍率がどう変化していったか。
10年間の推移を見ていく。
今回は全日制普通科のみ集計した。単位制や島しょは含まない。
◆2017年度入試が境界線
男女を比べると、女子の方が倍率が高い。
2015年度を除けば、男子が女子を上回っていない。
特に注目すべきは2018~2020年度。
男子は下降しっぱなし。女子も2020年度はやや盛り返したが過去10年間のワースト1~2位を2019・2020年度が占めた。
その原因は言うまでもなく「私立高校の授業料実質無償化」だろう。
東京都では2017年4月から、最大442,000円が就学支援金と給付型奨学金として受け取れるようになった。
都民なら、埼玉や神奈川の私立高校に通ってもOK。
これによって、学力下位の都立高校倍率は低下。
2016年度の都立一般入試で全入(受験生全員が合格)は
大泉・女子
富士・女子
白鴎・男女とも
の3校のみ。
中高一貫校でしか発生していない。
◆2021年度入試の倍率はどうなるか
2021年度(令和3年度)予想は、
男女とも1.44~1.45倍。今年より上昇するだろう。
なぜか。
これから国内景気が悪化し、私立高校に進めない家庭が増えるからだ。
安倍首相は緊急事態宣言の延長を検討しているそうだが、これにより失業・廃業する者が増えるのは間違いない。
私立は授業料は補助されても入学金20~30万円は必要。施設費の数十万円なども3年間支払わねばならない。
中学3年生のキミたちは都立入試が厳しくなることを想定した上で、残り10か月弱を過ごしてほしい。
中学校が再開されようがされまいが、高校受験するならば今やるべきことがあるはずだ。それはどうぶつの森ではない。
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