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2022年度 社会入試の難問は解ける<3>

[2022年7月1日 更新]
今回も都立入試社会について。

2022年度入試でもっとも正答率が低かったのは大問3の問2(11.7%)
四択問題を2つ正解せねばならないので山勘なら正答率は1/16(6.25%)

絹織物や航空機産業を基礎として,電気機械等の製造業が発展した。高速道路網の整備に 伴い,1980年に西部が,1987年に中部が東京とつながり,2011年には1998年開港の港湾と結 ばれた。西部の高速道路沿いには,未来技術遺産に登録された製品を生み出す高度な技術を もつ企業の工場が立地している。2019年には電気機械の出荷額等は約 2 兆円となる一方で, 自動車関連の輸送用機械の出荷額等が増加し, 5 兆円を超えるようになった。

この文章に当てはまる地域をまず選ぶ。選択肢は
W 群馬、栃木、茨城
X 福井、石川、新潟
Y 静岡
Z 山口、広島、岡山、愛媛、香川

お分かりだろうか。
分かりやすいキーワードは「絹織物」と「航空機産業」
前者は群馬の富岡製糸場が有名だろう。後者は現在のSUBARU、中島飛行機が群馬にあった。
「高速道路が東京につながり」という言葉からも予測できたのではないか。



文には「2019年に電気機器が2兆円となる」とある。
グラフから
ア 2.3兆円
イ 2.5兆円
ウ 0.8兆円
エ 0.7兆円
なので、アかイに絞れる。
ウとエは概数で考えれば、計算する前に少なすぎると分かるだろう。

さらに「輸送用機械が5兆円を超える」とある。
ア 5.6兆円
イ 4.3兆円
なのでアが確定。

こちらは知識が無くても、算数の計算さえできれば答えが見つかる。

この問題に限らず、知識が無くても解ける問題は存在する。
分からないからといって捨鉢にならず、分かっている情報から答えを見つけ出す訓練をしてほしい。

そのための過去問だ。


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