◆日比谷高校 塾対象説明会
6月4日、日比谷高校の隣にある星陵開館にて塾向けの説明会があった。
参加者は150名程度。
中間テストの最中なので、学校内に入れなかったのは残念だが仕方ない。
校長のお話と、学校の授業等についての説明。
以下はそれを抜粋したものである。
1・2年次は英語の授業の85%はオールイングリッシュ。英語4技能についての取り組みはすでにやっていますよ。
英検は1・2年次に無料で校内受検できる。
理科、社会も全科目の授業がある。
とくに理科の地学は教えられる教員が少ないこともあり、都立・私立問わず地学の授業がなく選択授業もない高校は多い。
一方で「東大を受けるなら1科目は地学」という考え方もあり、東大受験を考えている高校生にとって地学の授業があるのはありがたいね。
なぜ地学を受験科目にするといいのかは、分からなければぜひ考えてみて欲しい。
「物理・生物・化学と比べて地学のいいところ」という視点で考えると気づきやすいだろう。
◆平均点について
国数英の先生からそれぞれお話があった。
先生から話があったのは
・国数英は基本問題をとり、記述問題に真摯に取り組むこと
合格最低点は教えられないが、倍率2倍弱なので「平均点以上」を狙うといい
・理社は9割を目指す
2019年春の日比谷受験者平均点は下の通り。
日比谷に限らず、西や戸山など都立トップ校では数学は男子の方が点数が高く、国語は女子の方が高いのが一般的。
最上位層は男子の方が成績がいい。
例の医科大学と違い、都立高校には男女それぞれで定員枠が決まっている。
男子の方がデキるので、定員も男子の方がやや多い。2019年度入試では男子166、女子151が定員。
国語
・まとめる力が必要。
・発信する力が必要。
・発信する力が必要。
俯瞰的な力、細部まで見る目。
そのために「文章を読んで要約する」トレーニングを積もう。
100字でも200字でもいいので繰り返しやっていくと、初めはできないがやがてできるようになる。
入試問題の選択問題を記述で答えてみる。
数学
先生のお話で印象的だったのが2点。
途中の考え方を書ける子が、高校に行っても伸びる。
頭の中でやっている子は、たいていが伸び悩む。
関数も図形も、自分で描くこと。
描きながら考えると、次の手が見えてくる。
まったく同意である。
(完全に余談だが、このときお話しされた先生は、私の高校の数学担当だった)
英語
英作文は「何について書くことを求められているか」を考えてから書くようにする。
論理のステップが具体的でない、と減点される。
「主題を読み取る」こと。
何について書かれているのかをなんとなくとらえているケースがある。
ピクトグラムを作成したデザイナーが、著作権を放棄した理由は?という問いに対し
便利だから
という回答が多くあった。
for the future world という句があることから、「未来の世界のために著作権を放棄した」というポイントを押さえなければ満点はもらえない。
理社は9割、国数英は(実倍率2倍に満たないことから)平均点以上を取れば合格ライン。
国数英の平均点は毎年差があるが、おおむね6割と考えればいい。
つまり4割を落としてもいいから、6割を取りきることが日比谷合格への正道といえよう。
日比谷だけでなく戸山、新宿など都立上位校は積極的に塾向けの説明会を実施し、いい生徒を集めたいという熱を感じる。
塾の先生もこの会に参加すれば「ぜひ教え子に入ってもらいたい」と思える。そんな会だった。
2次募集についての話もいくつかあり、参加者からの質問でも多かったのがこのだった。
続く・・・
<次回記事:2019年 日比谷高校入試 2次募集の真相>
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