7/1(土)「百万人の山と自然 安全のための知識と技術 in Mastumoto」より、参考になったのでメモ書きしました。
長野県警山岳遭難救助隊長 櫛引知弘氏「山岳遭難の現場から」
<遭難の要因>
①地形的要因
森林、ガレ場、道迷い、ルート外し(バックカントリーなど)
中でも登山道から外れてしまうのは、迷った人が入っていたルートが踏み固められ登山道であるものと勘違いしてしまうもの。引き返しにより更に登山道らしく見えることもある。
②気象的要因
雨、風、雲、ガス、気象の急変・・・晴天であっても急に悪化することは珍しくはない。
③人的要因
低体温のために動作や判断力の低下、致命的持病・・・低血糖、糖尿病、自分とって都合のいいように判断をする特性・・・客観的冷静な判断ができないことがある。
<事例>
登りの転落・・・バックが後ろ過重になっており、立ち上がった時に転倒する。
鎖場で・・・雪で鎖が見えないことがある。
グループ行動から外れる。先に目的地に着いたり、遅れた人との連絡が取れなくなる。・・・声の届く範囲で歩行する。
<安全対策>
単独登山は避ける。
必要に応じでヘルメット着用。
冷静な判断。
メンバーの適正な任務分担。
リーダーは仲間を守るためにメンバーの病歴や常備薬を把握しておく。
スマホ電池容量を可能な限り確保。・・・使い過ぎに注意。
計画書の作成とメンバー間での共有。
「正常性バイアス」自分にとって不利な情報や予期せぬ出来事を過小評価したり、無視する。・・・という特性を人間は持っている。
家族への行動伝達をしておく。
安全登山の再認識させてくれた講座でした。