2020/4/8(水)御牧ケ原の野馬除(のまよけ)史跡の現地学習
御牧ヶ原という場所は、長野県佐久市(旧望月町、旧浅科村)、東御市(旧北御牧村)と小諸市にまたがる広い台地です。
この御牧ケ原が、「望月牧」として知られる牧場で、馬が飼育された場所でした。
このような牧場は「御牧」と呼ばれ、甲斐・武蔵・上野・信濃国の4国に32牧が設けられていました。
これらの中でも「望月牧」は、最大の規模を誇り、ここで飼育された馬は駿馬「望月の駒」として全国に知られていました。
平安~鎌倉時代初期にかけて、信濃国16牧で80疋の貢馬(朝廷に献上する馬)が毎年、朝廷へ献上されていました。このうち、20疋は「望月牧」で飼育されたものでした。
牧場の規模は面積は約2,100haで、断崖など自然の障壁を除いては、周囲約38kmにわたって土手、柵や溝を築き、馬が逃げ出すのを防いだといわれています。この土手などを「野馬除」というようです。
現在も、このような箇所が、多数確認され、それぞれの市の指定文化財(小諸市を除く。)となっています。
駒込(馬を追い込み集める場所といわれる。)の上の断崖上からの眺め。
不思議な地形で、断崖に沿い布施川が円状の流れています。
この下が、「駒込」ですが、このほかに周辺では、馬に由来する地名が周囲にいくつか存在します。
例として、「御馬寄」「牧布施」「駒寄」「厩尻」「大杭」など。そもそも、「御牧ケ原」自体がそうでした。
入ノ沢地点
小高い場所にあり、浅間山から佐久平全体を見下ろすことができます。
同上地点から、浅間山を望む。
同地点から佐久平を望む。
上部から、溝が築かれており、野馬除けとされる場所。
池久保は土塁の上に、案内の柱がある。
藤見塚。御牧ケ原台地でも高い場所。
晴れていれば、富士山が眺望できるそうです。
藤見塚の下方のにある、佐久平を眺望できる場所から
御牧上、広場から浅間連峰を望む。
御牧上。右側の溝が、野馬除史跡です。
小諸分であるが、野馬除けとして正式に認められていないようです。
同上。反対の場所を望む。
この道の左奥に、農業大学校があります。
今回はここまで、
ごく一部ですので、後日、一日かけて学ぶことにしております。
下図が全体Mapですが、今回の学習範囲はせいぜい1/4程度でした。