1 規則正しい
子供たちは「クラスの中が規則正しい」という状態を嫌っているのだろうか。
そんなことはない。誰よりも、子供たちがそれを望んでいるのだ。
「規則正しい」方が、ずっと精神的に安定感があり居心地が良いからである。
その規則正しいを作るのが教師の仕事。
2 教師としての力量
では、教師としての力量が低いとは、具体的にどうことなのか。
おもに、次の3つが挙げられる。
(1)授業がつまらない
→指導者としての認められない。
(2)教師が言ったことが揺らぎ、徹底させることができない
→指示系統が不安定である。
(3)いけないことをいけないと叱れない
→制御できない。
それぞれについて詳しく述べる。
(1)について、「授業の技量が高ければ学級で起きる諸問題は解決する。」
授業は学校生活の8割以上をしめている。
そこでの成果が、学校生活に与える影響はとても大きい。
授業が安定していれば、生活も安定するものである。
また、子どもに力をつける授業を行えば、子どもたちは教師の指導力を認め畏敬の念を持つ。
(2)については、空港の管制塔を思い浮かべてみると分かりやすい。
飛行機の安全な離着陸のためには、管制塔の指示が極めて重要になる。
指示が揺らいだものであれば、空港は混乱をきたし、時には大惨事となる。
また、指示が揺らぐような管制塔では、機長からは信頼されない。
そのような空港は誰も利用しない。
しかし、学級は違う。利用しないということが通用しない。
通常、子どもは我慢して教室にいないといけない。
(3)について、教師は子どもにとって「おそろしい」存在という一面をもつことが必要である。
おそろしいからといって、怒鳴ったり、脅したりするわけではない。
畏敬の念に近い。
教師に対して、「おそろしさ」を抱いていれば、子どもの行動の歯止めとなる。
「これ以上やると、先生は注意するだろう。だからもうやめよう。」
こう子どもが思えば、歯止めがかかっている状態になる。
3 キーワードは、教えてほめる
どんなクラスの子どもたちでも、「かしこくなりたい」「自分を成長させたい」という願いをもっている。
担任に統率力があり、自分たちをよい方向に導いてくれるリーダーであると分かれば、子どもたちはついていく。
最も大切なのは、「教えてほめる」ということである。
先生にほめられると、子どもたちは、うれしくて意欲が増す。
しっかり教え、ほめて、ほめて、ほめることが必要だ。
私は、褒めながら何を褒めるかを観察する。
「いいね~」と褒めてから何がいいのかを考えるのだ。
それから「字を丁寧に書いている。真剣に取り組んでいる証拠です。」と続ける。
私が、その子を「いい」と思った以上、何かが良いからそう思うはずなのだ。
その瞬間を逃さず、とりあえず褒める。
褒めるタイミングが大事なのだ。
それを逃がさない。
褒めながら、それから、私はこの子の何に感心したのかと考えるのだ。
「すごい。」・・・・・・・・・・「指先までぴんと伸びている。いい手の挙げ方です。」
「すばらしい。」・・・・・・・「息を吸い込んでから、歌っています。だから、いい声が出るのです。」
そんな感じ。
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