totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

はなのみち

2012-05-24 22:58:12 | 1年 国語

今回の浜松授業研究の会も、内容が盛りだくさんだった。
どれも、素晴らしい実践だった。

平野さんの絵は、やっぱりすごいが、川村さんの実践もすごかった。
毎年毎年、彼女のレベルが上がっていて、どんどんすごい先生になっていくなと思う。

 

今回、「はなのみち」の授業のビデオは、衝撃的だった。
複式で国語を行うことを見越して、たった3人の子ども、それも1年生の子ども、それもまだ5月の段階で、子どもたちによる自由討論がかなりのレベルでできあがっていた。
このビデオは、ダビングさせていただき、このブログにもアップして、多くの方に見て参考にしてほしいと思っている。

もう1週間たつので、細部の記憶は怪しいが...

くまさんが ふくろを みつけました。
「おや、なにかな。 いっぱい はいっている。」
くまさんが、ともだちの りすさんに ききにいきました。

いっぱいって何のことだと思う?
あのね、コップに水が一杯ていうでしょ。だから一杯のことだと思うよ。
私はね、いっぱいってたくさんのことだと思うよ。
じゃあ、ここで問題を作ろうよ。1・2みたいに、選択問題を作ろうよ。

いいね。
1=一杯
2=たくさん
これでいいね。
せ~の はい
1=1人
2=2人

ねえ、どうして1だと思ったの?
あのね、コップにたくさん水が入っていると、いっぱい、にはいっていうでしょ。
私はね、いっぱいだから、たくさんだと思うよ。
....................
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
こんな話し合いがしばらく続き

あのね、私は最初1にしたけど、2にする。○○ちゃんのお話を聞いていたら、たくさんのほうが良いと思ったの。

それじゃあ、△△さん、今の話し合いで何が分かったのか、まとめて!!
うん、まとめるね。
いっぱいには、二つの意味があるけど、コップ一杯の一杯じゃなくて、たくさんあるの一杯だと分かりました。

こんな、流れだったと思う。

 

その間、先生は全く出てこない。
子どもたちが、司会をし、問題を作り、解決して、まとめていた。

脱帽

 

そこで、川村先生に、どうしてこの時期の1年生が、こんなに話し合いが出来るのかを伺った。

すると、一番最初の
「あかるい あさひだ あいうえお..................
の教材から、すでに問題作りを教え、育ててきたとのこと。

「あかるい あさひだ あいうえお..................で問題ができるの?????と疑問に思って、もっと詳しく教えていただいた。

たとえば、「明るい」って知っているようで、言葉で説明できないじゃないですか。
それを、問題を作って話し合うことで、イメージを言葉化させるんです。
「おかしい へんだを作ってと言うのです。」

何が明るいの
どうして明るいの
どのぐらい明るいの
いつ明るいの
どんな色なの....

他には、言葉から「短文づくり」をしたり、他の言葉に言い換えさせたりしています。
................................................
................................

このビデオを見て、川村さんのお話を聞くだけで
今回も、「来てよかった」
目から鱗が落ちる連続でした。

1年生だから、できっこないと思ったらできない。
1年生でも、やらせればできるはずと考えれば、けっこうすごいことが出来る力が、もともと子どもたちの中には備わっている。

 

浜松授業研究の会の御案内をいたします。

  開催日 曜日 開始時間 終了時間 施設名 場所名
第23回 2012年6月9日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第2会議室
第24回 2012年7月14日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第2会議室

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1 コメント

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はじめまして (武藤)
2015-08-06 11:25:05
初めまして、教育アプリの会社を運営しております武藤と申します。
現在こちらはアプリの品質向上のため外部の小中学専門の先生でアドバイザーになっていただける方を探しておりサイトを見てお頼みできないかと思い連絡させてもらいました。
具体的には弊社アプリを専門的な立場からチェックして頂くような内容です。
なかなか時間が取れない場合は難しいと思いますが、一度お電話でお話させていただきたいのですが、可能でしょうか?
よろしくお願いいたします。
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