近くの学校の研究発表会で、1年生と6年生の国語の授業を参観してきました。
どちらもおもしろい授業でした。
教師の問いかけについて、
子どもたちと一緒になって考えている自分がいました。
1年生 動物の赤ちゃん
説明文こそ、日本語の勉強になる教材です。
論理的に組み立てられ、予め構成を考えて書かれているからです。
しかも、物語文と違い、それが誰の目にも見える形で表現されています。
しかし、説明文の授業のやり方が、分かりませんでした。
せいぜい、段落に分け、その要点をまとめ、段落同士の結びつきを考え
要旨の分かる段落をみつけ、まとめさせていく
そんな作業をするだけでした。
これでは、説明文のおもしろさ
作者が伝えようとする、驚き、発見は、
きっと子どもたちに伝わっていないのだろうと思います。
しかし、今回この1年生の授業を見ながら
いろいろ考えさせられました。
説明文って
おもしろいなと、自分が感じたのです。
それは、この授業が素晴らしかったからです。
まず、この教室の空気が好きでした。
授業は2時間目に公開でした。
しかし、私は1時間目の終わりからおじゃまし、
3時間目も少し見せていただきました。
いごこちがいいのです。
1年生なのにしっとりと落ち着き
子どもの視線が、先生に集まり
子どもの視線が、友達に集まり
子どもの視線が、黒板に集まり
......
ばらばらとした、勝手な雰囲気がないのです。
生活している空間だけでなく
学び合う空間....になっていると感じました。
教室の後の黒板には、動物の赤ちゃんのヒントがたくさん掲示され
その下のロッカーの上には
増井光子さんの書かれた、絵本が所狭しと並べられています。
教室の側面には、学習の履歴がびっしり詰まっています。
本文が全て貼られ、
子どもたちが授業中に気付いた言葉
話し合った箇所に、たくさんの書き込みがされています。
そして、授業中に、ライオンとシマウマの赤ちゃんの
対比に使った表も貼られています。
その上には、1月から12月のカレンダーが横いっぱいに並べて貼られています。
そのカレンダーに、ライオンの赤ちゃんがもし、
1月1日に生まれたとしたら、
何月何日にお乳を飲み
何月何日に立ち.....歩き...
何月何日に離乳し......
と....本文を読んで、
みんなで読み解いたライオンの成長の道筋が記録されています。
全面の黒板の左右には、大きな教科書の挿絵や
シマウマ・ライオンの赤ちゃんの写真が掲示されています。
授業が始まります。
まずは、今日学ぶ範囲を音読します。
声がそろっていて、張りがあります。
しまうまの赤ちゃんは、
生まれて三十ぷんもたたないうちに
じぶんで立ち上がります。
そして、つぎの日には、
走るようになります。
だから、つよいどうぶつにおそわれても、
お母さんやなかまといっしょに
にげることができるのです。
次に、教師が範読し
子どもたちは、
シマウマの赤ちゃんの大きくなる様子の分かるところに線を引きます。
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