1年生が担任の先生一人では大変そうなので
ちょっと時間ができると、たま~に支援に入る。
今日は、「くちばし」という説明文の走りの勉強をしていた。
ちょうど、この前授業研究の会で学んだので、
あれこれ考えながら支援していた。
※ちょっと正確には思い出せないけれど、だいたいこんな文章だった。
(オウムのくちばしの話題)
ふとくて、
さきが まがった
くちばしです。
これは、なんの
くちばしでしょう。
これは、おうむの
くちばしです。
おうむは、まがった
くちばしの さきで、
かたい たねの
からを わります。
そして、なかの みを
たべます。
みんな、張り切って学んでいたので、次第に私も参加したくなった。
授業の最後、もう教えることが終わり、
担任の先生は、まだ課題が終わっていない子につき
「他の子は、ワークシートに色を塗っていてね。」
と指示を出していた。
その色塗りも大分終わっていた。
ちょっと空白の時間ができたので、
ミニ授業をやらせてもらった。
あのね、見ていてクイズを思いついたの。
答えてくれる?
「いいよ~。」
オウムのくちばしって、どうなってるの?
「曲がってる~」
「木の実を食べるんだよ~」
「固い殻を割れるんだよ~」
じゃあ、オウムの曲がったくちばしの先って
つぎの絵の中のどっち?
① ほぼ全員。
② 2人
なぜこれを聞いたかというと、
教科書の写真を見ていて、
「曲がったくちばしの先」を子どもたちは
視覚的に捕らえているのではないかと感じたからだ。
①と答えた子どもたちは、くちばしの曲がりをここだととらえている。
確かに、曲がっている。
しかし、それは、木の実を割るための機能ではない。
木の実を割るために曲がっているとしたら
それは②だ。
......おそらく、それを理解していないだろうと感じたのだ。
異化させるチャンスだ。
おもしろい。
じゃあ、この分の中から、
①か②かの証拠を見つけようよ。
「曲がった くちばしの先で 固い殻を割って....」
そうだね。
じゃあみんなで声を合わせて読んでみよう。
「曲がった くちばしの先で 固い殻を割って....」
上手に読めるね。
もう一度読んでくれる?
「曲がった くちばしの先で 固い殻を割って....」
.........
.....
「あれれ、②じゃん。」
「だってさあ、曲がったくちばしの 先って書いてあるよ。」
「先だからさあ、①じゃあ、先じゃないよね。」
「②が先だよね。」
勝手に子どもたちが話し合いを始めます。
話形や、ワークシートがなくても、
「あれっ」と思い
発見があれば
子どもは思わず話したくなります。
もう一度多数決をとります。
曲がったくちばしの先とは、どこのことですか?
① 1人
② ほぼ全員
そうだね。
②だね。
先って何?
「口のね、ここのところ。」
そうだね。
じゃあ、手の先ってどこ?
「指のね、このつめのところ。」
そうだね。
じゃあ、頭の先ってどこ?
「ここ、ここ。このとがっているところ。」
そうだね。
先って言う言葉の意味が分かったね。
3分ぐらいでしたが
楽しい
久しぶりの国語でした。
曲がったくちばしが大事なのではなく
曲がったくちばしの先の部分が大事なのです。
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