totoroの小道

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だって だっての おばあさん(1)

2012-03-02 04:51:53 | 1年 国語

授業研究の会で「だって だっての おばあさん」について研修を行った。

みんなで教材解釈をしてみたが、納得するところに落ちなかった。
もう一度落ち着いて考えようと思っていた。

 

が、考える前に..........................
..........................................

1年生の先生が、ご家庭の事情で3日間休まれることになった。
その3日目には、参観会がある。

1年生は参観会を楽しみにしている。
おうちの方の前で、良いところを見せたいのだ。
それなのに、
1時間自習や、プリントに取り組んでいる様子を見てもらうわけにもいかない。

急遽、前日になって、私が国語の授業をやることになった。(懇談会も)
といっても、たまに助勤に入る程度で、このクラスで授業を行ったことはない。
子どもの顔も名前も、もちろん性格もよく分からない。
どの程度の学力があり、今までどのようなことがしつけられているかも分からない。


「今、どこをやっているの?」
と支援員さんに聞くと
「『だって だっての おばあさん』の新出漢字が終わったところです。」
と教えてくださった。

だって だっての おばあさんなら、先日勉強したばかりなので、試してみたいこともある。
「だって だっての おばあさん」をやろうと決めた。
本当にやりたいのは、「だって」という言葉をスイッチにして、おばあさんが5歳にもどってしまうところだ。
しかし、授業は第一時。
読み込んでいないから内容を理解していない。
そんな中心になる問題はとても無理だろう。

それに、参観会だ。
ども子も、楽しく参加し、活躍させてあげたい。

 

そこで、「読み」の授業をしようと決めた。
元気よく、そして感情を込めて、友だちと仲良く読む授業だ。
その中に、何かしら国語らしい学習を入れていこうと決めた。

 

それでも、さすがに、いきなり参観会だけ授業するのは無謀だ。
当日の4時間目に、一度「だって だっての おばあさん」の授業をしておいた。

最初の小段落を何度も読ませた。
次に、「。」で交代する、交代読みを教えた。
交代読みを、隣の友だちと2人で出来るように練習をした。
代表の2人が読むときに、し~んと静かになって、読み手を見て聞く練習もした。

読みは、それほど上手ではない。
声を合わせて読むのも上手ではない。
すぐにふざけてしまう子、席を離れてしまう子もいることも分かった。

だから、本当はもっとあれこれ勉強させようと思ったが
最初の小段落1つだけを、丁寧に扱うことにした。
あれもこれも取り上げると、きっと集中しなくなるだろうと感じたのだ。

さて、授業が始まった。
今日取り上げるのは、たったこれだけ。

  ある ところに、小さな うちが ありました。
うちの まわりに 小さな はたけが あって、
やさいが うえて ありました。
げんかんの そばに、
いつも、つりざおと 小さな ながぐつが ありました。
はんたいがわの まどの 下に、いすが 一つ ありました。

 

まず、全員で元気よく読む。
次に、代表の一組に、ペアで読んでもらう。

練習の成果で、皆がその2人組を見て聞こうとする。
すかさず、一番集中して聞こうとしている子をほめる。
「見て。○○さんの、聴き方はすごいね。体ごと聞こうとしているね。」

こうして授業が始まった。

浜松授業研究の会の御案内をいたします。
  開催日 曜日 開始時間 終了時間 施設名 場所名
第21回 2012年4月14日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第1会議室
第22回 2012年5月19日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第1会議室

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1 コメント

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ピンチヒッターの授業大変だね (Mrヒデ)
2012-03-02 22:57:11
 初めての子どもたち、やや集中にかける子どもたち、国語の授業の形になれない子どもたちで大変ですね。しかし、酒井さんのように授業も分ける、文章も分ける。読みも分ける・・・分けて集中させ、学びの視点を「見える化」する。これがいいですね。さすがです。
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