totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

視線の先に!

2009-01-20 19:00:37 | 表現

4年生が表現活動の取り組みを始めました。廊下を整然と、毅然と、輝く表情で歩きながら体育館に向かいます。

これは、「きっと子どもたちのいい表情がたくさん見られるぞ。」
と期待を抱きました。

いても立ってもいられず、仕事の手を休め、体育館を覗いてみました。

どうです。やっぱり思った通りです。子どもたちの素敵な表情がいっぱいです。

どうしてこんなにいい表情なのだろうと思って、観察してみました。

多くの子どもたちを見比べていくうちに、よい表情の条件が見えてきました。

それが、「視線」です。

写真に視線の入れてみると、その理由が分かると思います。指先でその情景を表現するだけでなく、目でもその場面の情景を思い浮かべているのです。

頭はね跳びや、前転、側転でも、視線で体をコントロールすることがわかってきました。同じように、表現も視線で体も心もコントロールするのだと感じたのです。

こうしてカメラを思わず向けたくなる子供たちは、無意識のうちに視線で気持ちを演出しているのです。
すると、その他大勢の役割なのに、なんだかそこにスポットが当たっているように、目立つのです。
どうしても参観者の目が吸い付けられてしまうのです。

そこで、照れている子たち、どう表現していいのか考えていない子たちに、そのことを伝えてみたくなりました。
私なりにこのように声を掛けてみました。

「今ね、真ん中に立って、演技している人だけが主役なんじゃないんだよ。」
「あなたの、その指先が、主役なんだ。」
「主役って、たくさんの人が見るでしょ。誰も見てくれないと、主役であるあなたの指先がかわいそうだよ。」
「あなたの、その二つの目で、しっかり主役であるその指先を見つめてあげようよ。」

すると、それまで、ニヤニヤしていた子どもたちも、ほら、こんなに楽しそうに、にこやかに、素敵な表情がすぐにできてしまいます。

やはり、視線の効果は絶大です。

ついでに、歌を歌うときの視線についても観察してみました。

どうです。この視線なら、声は遠くまで伸びやかに広がっていく様子が分かるでしょ。

今日は、4年生の素敵な廊下歩行に出会ったために、またたくさんの驚きと発見がありました。ラッキーでした。

にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へ 光明小学校のページへ 藍色と空色と緑のページ


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
清々した子どもの姿 (Mrヒデ)
2009-01-21 15:07:12
 久しぶりに清々した、凝縮した子どもの姿を見ました。「久しぶり」にとはどういうことでしょうか。わかりますか、そうです、こんな子どもの美しい姿は他の学校ではほとんど見られないからです。伝統を守り発展を!!
返信する

コメントを投稿