11月の授業に向け、いよいよ校内で指導案の検討が始まります。
すでに指導案は2週間前にもらっているのですが、なかなか見たり考えたりできずにそのままになっています。検討会までに、自分の考えを作っておこうと思います。
本時の目標は、「『それからというもの』を手がかりに読むことによって、女将さんの気持ちが『かわいい』に変わったことが分かり、話し合うことができる。」となっています。
それでは、ここで話し合うことは、「なぜ、いたずらもんと思う気持ちが、かわいいに変わったか?」です。つまり、女将さんの気持ちを変化させた、『原因』をさがすことがねらいとされています。
すると、話し合いの結果、子ども達に理解させたいことはこうなります。
毎日、どんな夜(オオカミがうろついていても、嵐でも)でもやってきて、女将さんがするのと同じように、糸車を回すまねを繰り返すので、毎日見ているうちに可愛い気持ちの方が大きくなってしまった。
では、それを話し合う『展開の核』はどこになるかを考えます。遠山先生はそれを
「それからというもの、たぬきはまいばんやってきて、糸車をまわすまねをくりかえしました。」としています。
ここを展開の核とするには、問題が必要になります。問題を解決する鍵が、この「展開の核」を調べることで分かるからです。
問題は、「どうして、おかみさんはいたずらもんから、かわいいに気持ちが変わったか」という内容になります。
答えの予想としては
①毎日来るから
②見た目がかわいいから
辺りがでてきます。それを解決する根拠として
「それからというもの、たぬきはまいばんやってきて、糸車をまわすまねをくりかえしました。」を料理するわけです。
ではこの文を切って、その中のどこを話し合うかを考えます。
「①それからというもの、/②たぬきは、/③まいばんまいばんやってきて、/④糸車をまわすまねをくりかえしました。」
点で4つに切って考えます。
①のそれからも大事です。ここが、可愛いと思い始める起点となるからです。
④も大事です。おもわずふきだすぐらい可愛いしぐさだからです。
「まね」→同じ事をするのがかわいい。
「くりかえし」→何回もあきずに..
③も大事です。
「まいばん まいばん」→どんな夜(オオカミがうろついていても、嵐でも)でも
「やってくる」→遠くから 大変な思いをして
この2つから、何が分かるか?
③と④とどっちが、より「女将さんの心を変化させたか」という話し合いは、盛り上がりそうです。
ではそういう話し合いに持っていくために本時の問題は、何がいいか?
いたずらもんだと思っていた女将さんが、どうして可愛いに変わったか?
ぐらいです。
すると指導案に載っていた
「いたずらもんだが、かわいいな。」について、
①いたずらもん
②かわいい
女将さんの気持ちはどちらが大きいかは前時で扱っておいた方が良いと思います。
整理します。本時はこうなります。
前時に女将さんの気持ちを「①いたずらもん②かわいい」のどっちか調べましたね。
②のかわいいの方が大きくなりました。
では、今日は、どうしてそんな気持ちに変わったかを考えましょう。
今日の問題は「おかみさんは、どうしてかわいくなったか」です。
答えは
①毎日来るから
②見た目がかわいいから
どちらが合っているかを調べるには、どこを調べたらいいですか?(展開の核はどこ?)
「①それからというもの、/②たぬきは、/③まいばんまいばんやってきて、/④糸車をまわすまねをくりかえしました。」です。
その中のどこに、一番おかみさんの気持ちが変わったところがあるの?
③です。
④です。
今日の学習で、「女将さんの気持ちが、どうして「困ったいたずらもん」から「かわいい」に変わったか分かりましたか?
はい。そんなに、いつも来たいと思ってくれていてうれしいな。
同じ仕草を毎日見ていると、また見たくなっちゃうな。
そんな展開で、1時間が組み立てられそうです。
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