かぐや姫

たいした記事ではないけれど。

鶴と亀

2017-12-29 17:42:00 | 日記

夕方の7:30頃一人の男が玄関口に立つ。セールス。町内会。

老人会の有志のカラオケ同好会のお誘いでした。まだ飯を食ってない。

いい。終わってから食べればいい。半ば強引に連れていかれる。

メンバーが少ないらしい。私を入れて、4人。男ばかりでちょっと寂しい。

町内会の会館でカラオケ装置を使って始まらない。どうも使い方がわからない。

使いずらい。電気に詳しそうな老人会では若手のおじじが悪戦苦闘して如何やら開始。

何ともさみしい。暫らくしてお茶菓子持参のおばばが2人。年をとっても女性。

俄然男どもが頑張り始める。選曲歌集を片っ端から歌っていく。おぼつかないと

わたしにマイクが回ってくる。私の世代の歌でない。聞いたことがある歌なら歌えるが

まったく知らない歌は困る。半ば見当で歌う。盛り上がりました。女性が歌うと盛り上がる。

わたしの歌の順番が来たのは2回だけ。歌はこう歌うんだと熱唱する。96点。しらけました。

9:00に終わるはずが一向に終わらない。お茶菓子をかっ込んで、飢えをしのぐ。

とうとう10:00に代表の奥さんから電話が入ってお開き。たのしいようなつらい。

子供が朝から美容院。買い物がてら迎えに出向く。さすがに師走。車が多い。

乱暴な車もいる。右折の我が車の右に右折の車。つまり2台並んだわけだ。ねいちゃん。

むちゃすんなよ。きこえるわけもなく山口百恵のプレイバックを口ずさむ。馬鹿にしないでよ。

いつものスーパーで玄関に置く正月飾りを買ってくる。さすがに若い。娘の姿をみんな見る。

だってかぐや姫なんだから。輝く美容院帰りの娘の跡をとぼとぼ歩く。何も買うものがなくて

干物を買った。エテカレイ。島根のカレイ。今日はまともに食事がとれるか。ちょっと早く

夕飯にして。ピンポン。竹取の翁遊びましょ。そら来た。奥さんも一緒にどうぞ。

私は歌が得てでないので、主人を行かせます。わかりました。それでは坂本冬美の

祝い酒を華麗に歌い上げます。浮世荒波よいしょと越える。しかしなんだなかぐや姫。

お前はいつ結婚する。いつこの歌を歌えるのだろう。宝を探せる若者がいない。

月の使者と結婚します。背中に羽が生えている。なんだ宇宙飛行士か。やめとけ臭い。

竹林に住んでるやつはどう。パンだ。かわいすぎます。それまでに十分練習できる。

泣くんだろうな。うん泣くな。歌の歌詞を聞きながら。鶴と亀。鶴とはいいがたい

わたしのつる遺伝を受け継いだ容姿。笑顔うれしい年の暮れ。お年玉くれ。もう大人だろう。