ＢＡＤ

昨日のＲＡＤＩＯと一緒に買ったＬＬのセカンドアルバム『ＢＡＤ』。Bigger And Defferの頭文字を取りＢＡＤとなっている。
1987年に発売されたこのセカンドだが87年と言う時代はラップ界が盛り上がっていた時だと思う。しかも盛り上がりをみせたのは初かも。
86年にランＤＭＣがエアロスミスをフィーチャーして大ヒットを飛ばしラップの存在をＮＹだけでなく全米に浸透させた。
まだ西海岸の力は強くなかったがＮＹのラッパー達が次々と出現した８０年代中盤～後半。
エリックＢ＆ラキム、ブギーダウンプロダクションズ、ＤＪジャジージェフ＆フレッシュプリンス、パブリックエナミー、ビッグダディケイン、ビースティボーイズなどなど…
まだまだこの4、5年の中で数えきれない程のラッパーが出てきた。
そんな時代にトップを走っていたのがこのＬＬクールＪ。
アルバム中の『I Need Love』はメロウな曲で大ヒットを飛ばしスローな曲もラップで表現する事に成功。ラブソングもＯＫと言う可能性を見出した。
前作ＲＡＤＩＯに比べ音数が増え、この時代の流行でもあるロック色の強い曲も結構やっている。
この頃からロック以外にもソウルやブルース、ジャズ、ファンクを使ったものが次々と出てきて幅広い曲作りが展開されていく。
昔を感じさせるドラムだけってのも味があっていいけどね（83年～86年辺りまでかな？）
この時代はパワーラップと言える程気合いが入った声でラップしている。その中でスローな曲で力を抜いたラップをしたＬＬはすごく新鮮だと思う。
いろんなものが次々と出てきたこの時代は面白いな～。