Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

身の丈の「車」

2024-09-17 23:18:53 | つぶやき

 1年以上前のこと、「今どきの軽自動車」を記した。新たに軽自動車を購入したことによる感想を記したもの。軽自動車ではあるものの、今どきの軽自動車は「大きい」。扱いやすさなら昔の軽自動車の方が良かった。しかし、今どきは普通車も大きくなっているし、日本の道路事情が大きく変わったわけでもないのに、車の大型化は、実は厄介なのでは?、と思ったりする。

 近ごろたくさん記している自然石道祖神を巡って、東信を中心に車を走らせているが、もちろん軽自動車で行っている。「よくこんな狭い道を」と思うような道を進んだ先に家々がある所を、あちこちで見てきた。ふだん利用している普通車では、とても入れない。軽自動車を買う前なら当然のこと、普通車で行っていたわけだが、こんな事情を予想して軽自動車を買った。わたしには必須の道具だったとも言える。冒頭でも記したように、昔の軽自動車ならもっと扱いやすかっただろうが、それでも一応「軽」だから、入れないことはない。それでも「ぎりぎり」みたいな道を入ることが度々。わたしは飯島町に生まれ育った。飯島町には密集している集落は少ない。密集していたとしてもこれほど道は狭くない。もともとの集落の発展が違うのだろう。そして生家のあたりは散居だから、隣の家との距離がある。自ずと空間は広く、ほ場整備が全町行われたから、狭い道は限られている。そんな空間で育った者が、最近訪れている集落へ足を踏み入れると、もはや「驚愕」である。絶対普通車は入れない道もあるが、家には普通車が停まっていたりする。どうやって入っているんだ、そう思う。

 近ごろそれほど広くない道で、対向車がど真ん中をやってきて、車を道の左に寄せようとしない、そんな車が多い。そもそも、なぜ身の丈に合った車に乗らないのか、と文句の一つも言いたくなる。狭い世界を知らないのか、それとも広い空間しか乗らないようにしているのか、定かではない。それでも最近足を踏み入れている空間に身を置くと、日本にしかないらしい軽自動車仕様に納得する。先ごろも人を車に乗せる際に、軽自動車、それもツードアは厄介だと思ったが、ほとんど一人で乗っていることが多い事情からすれば、やはり今回の買い物はベストだったと、つくづく思う。もちろん年老いてきた自分の年齢にもびったしだ。

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