Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

ある「常会」の記録より㉝

2024-11-22 23:37:31 | 地域から学ぶ

ある「常会」の記録より㉜より

 平成22年の新年を迎える。いつもどおり元旦は「お日待ち」である。記録簿には「お日待祭」と記されたり、「日待祭」と記されたりする。お日待ちの後は新年会となるが、ほかの懇親会では1戸当り1人の出欠ではないのに、なぜか新年会は1人である。したがってこのころは折詰を戸数分と、お日待ちでお祓いをしてもらう神官の分を足して19個注文される。

 いっぽう花見は4月17日に飲み屋で行われ、23名が参加したと記録簿にある。このころの懇親会の参加者は、23名前後の参加者数が度々記録される。18戸あるものの、全戸参加するわけではなく欠席される方もいて、毎回1戸当り2名参加される家が半数近いくあると推定する。ようは出席する家はいつも複数名というように。もちろん常会費を当てているから、多く参加したからと言って参加費を多く支払うということはないようだ。

 7月18日には常会対抗ソフトボール大会が開催されている。午後4時から慰労会が行われ、終了は「午後7時40分頃」と記録されている。4時間近い慰労会は常会所で行われた。このころになると、懇親会の時間が4時間は当たり前となってくる。盆の15日、16日と盆野球が行われ、いずれの日も午前11時から慰労会が行われている。何かあれば「慰労会」、それも毎日である。

 12月23日に年末の常会が開かれ、翌年度の役員が決められている。このころの役員は、常会長、副常会長、会計、道路委員、林野委員、保健衛生、交通安全、公民館、納税、祭典委員、会計監査、農協総代、区会議員、通報委員、防災委員である。記録簿で報告がある際に登場するのは区会議員くらいで、ほかの役員から報告事項があることは稀である。

 続く


コメント    この記事についてブログを書く
« ある「常会」の記録より㉜ | トップ | 自治会費の人頭割 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

地域から学ぶ」カテゴリの最新記事