インナーアース
インナーアース
コーリーがインナーアースに招待されたのは、地下に新たな評議会が出来たからだった。
D・W氏は、彼にそれまでにスマートグラスパッドで見た、インナーアースの様子を尋ねた。
地球の内部は空洞ではなく、ハニーコム、蜂の巣状で穴だらけになっていて、
地殻の65m程の場所は巨大な洞窟があり、テキサス州より大きいと言う。
洞窟はマントルに達し、どこまでも広がっている。
D・W氏が、ロスチャイルドと直接話したジェイコブから聞いた話では、
惑星が形成する遠心力で、物質部分が端に寄って行って、
中には洞窟が出来ていくとの事。
地球の海水は知られているより二倍の量あり、
地球内部の侵食性の岩の中や、
海や川のようになっているエリアに流れていると言う。
スマートグラスパッドの内部探検ファイルによると、
あらゆる微生物や、藻で出来た絨毯の様な植物が広がっており、
光合成が出来るものもあった。
植物は小さくて菌類や、岩やバクテリアを栄養源にして
色々な光を放っているモノ、シダ類に似たモノが多く、
エリア全体植物に覆われていた様だ。
地上とは全く違う生態系で、変わった蜘蛛や昆虫類、
甲殻類、貝、目がない魚類などもあったようだ。
肉食の動物でトカゲ型の石器人に相当する知性生物や
ラプトールと言う原始温結動物の肉食で、かなり危険なモノ、
鳥と爬虫類を混ぜたような外観のモノ、
頭部が大きく、頭髪のないヒューマノイドの下位カーストのモノ等、
又、地下に残された多くの遺跡から、
地下に避難した者達の、原始的な生活の残骸も載っていた様だ。
地下にはレプテリアンや、ラプトールとは別の、
ETラプトロイドと言う、黒く、背が2、4m程でアゴが細く歯がない種族や、
ディーロと言うゾウの耳、だらりと垂れた鼻のグループがいたと言う。
地球を植民地化する為に来た、ETらの多くは地球を去ったが、
残った連中もいる。
立入禁止の自然保護区や国立公園等はその地下に何があるか、
政府は知っているからだと言う。