海軍に襲われる
ゴンザレスと仲違い
次のステップ
海軍に襲われる
インナーアースの旅の後、
女性巫女カーリーから、テレパシーで
コンタクトがあった。
コーリーは捜査や情報漏れの危険を案じて
対面による会話を求めていたが、
深刻な事態の出来事があったので、
テレパシー会話に応じた。
卵型のイスに座るカーリーと共に、
同じくイスに腰掛けるゴンザレスもいた。
彼は数週間インナーアースに滞在していると言う。
部分開示の予兆は、
コーリーが番組で告発した時から、
同盟から離脱したSSP組織の中から
国民に暴露する者が現れ始めていた。
DIA(米国某情報局)も知らない情報だ。
実はテレパシー会議の少し前、
2015年11月、コーリーは海軍から
誘拐されていた。
庭で息子と遊んでいる時、息子の服の胸の部分に、
緑色のビームを見て、監視されているのを察して、
すぐ家の中に避難させた。
妻に言うと、彼女の気分が落ち込むので、
何も言わなかったが、
それまでも、後をつけられていたり、
家の中を黒服の男が歩き回ったり、
黒服の男が近所を見回ったり、
キッチンにマルボロのタバコが置いてあったり、
コーリーは、いつでも何でも出来るぞ、と
啓示するようにわざと置いていった気がしていた。
その日、家の駐車場に裸足でいる時、
上空にチヌークのヘリが現れた。
家の近くにはカーズウェルの空軍基地しかないので、
そこから来たと思った。
裸足のまま兵士に囲まれて、
朦朧とした意識の中で、気がついた時、
飛行機の中に閉じ込められて、
折り畳みのイスに、装身具で拘束されていた。
狭い空間の壁に折り畳みのベッドがあり、
コーリーの腕に点滴器具が着けられた。
前に軍人が2人いて、手にしてるiPadを見ていた。
コーリーは髪のサンプルや、血液を採取された。
軍人の1人が、
「あの存在達は本物の異星人ではない」と言った。
暗示のように、
二つのタイムラインから、やって来た未来人で
北欧タイプと、グレイが来て、
グレイは遺伝子が未来で機能不全になりすぎて
遺伝子資源の回収に来ている、
と言う説を押し付けているようだった。
特殊なiPadをコーリーの目の前に向けて、
陸軍士官学校の卒業アルバムを出した。
卒業生の写真を1枚1秒程づつめくり、
この中で、情報に関わっている者がいるか尋ねた。
知っている顔が3人いた。その都度動揺すると、
iPadに赤いランプがついた。
3人の中にゴンザレスもいた。
軍人達は、どうして
情報をコーリー達が知っているのか、
納得してない様子だった。
区画上、自分達が最重要情報を知っている、
最上位のSSPと思い込んでいた。
地球同盟とカバールの、交渉の目玉、
どのくらい、どのようにして、計画は、
開示の方法の全面的な細部を詰めていた。
部分開示の一つにSSPの下部組織の開示も含まれていた。
カバールが公にしたくない情報が
地球同盟に渡っていた。
ゴンザレスと仲違い
その後もエーテル次元でエーテエイック会議で、
ゴンザレスも卵型のイスに座っていたが、
コーリーがSSPにさらわれた事件後、
ゴンザレスはコーリーを見下す、
最悪な態度で接していた。
コーリーはアンシャールにこの件を言われて、
少しずつ思い出して来たが、それまでは
ゴンザレスと残り2人を暴いた事を思い出せなかった。
ゴンザレスの、酷くコーリーを傷つける態度の
意味に気がついた。
ゴンザレスは地上で身分を隠して暮らしていた。
コーリーが暴いた3人のうち、1人は暗殺され、
もう1人は行方不明になった。
ゴンザレスはアンシャールによって救出されて、
地上から姿を消していたので、
任務不可能になっていたのだ。
次のステップ
ブルーエイビアンは、
この状況を許したのは、
この事件が起きる必要があった、
次のステップへの触媒だから、と言った。
カーリーはカイパーベルトで開かれる会議に、
コーリーも参加させ、ゴンザレスも連れて行くと言った。
その後、ゴンザレスはカイパーベルトの
基地に戻っていた。
SSPはこの会議には参加できなくなっていた。
LOCと地球防衛グリッドからも、SSPの
敵対を暴かれて、侵入許可が降りなくなっていた。
アンシャール航空管制区域から、
アンシャールバスに乗り込み、
カイパーベルトに着くと、
そこの取調室に入れられた。
ランクラーと言う大男の横に、
ゴンザレスが座っていた。
事件後、初めて彼と会った。
ゴンザレスはコーリーがしくじって、
高い代償を払わせた、と言った。
その通りだった。
ランクラー達は、ここではトランプの暗殺の情報や、
カバルは絶対トランプを勝たせない。
例え選挙を盗んでも、そうするだろう、と話したいたと言う。