生かされて活かされて 痛さん&さなさんのブログ

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TicWatch Pro(スマートウォッチ)のレビュー

2019年03月13日 | IT関連
2019.10.21 追記あり
2019.11.21 追記あり
2020.07.09 追記あり

スマートウォッチなる物を使い始めて半年。
1台目はファーウェイの「Huawei Watch 2」だった。
これはこれで便利だったが、ご承知のようにファーウェイ製品にセキュリティ疑惑が持ち上がり、気持ちが悪いので乗り換えた。

で、2台目で使い始めたのが今回紹介する「TicWatch Pro」、中国製でMobvoi社が出している製品だ。
使い始めて3ヵ月弱だが、使い勝手などを思いつくままに…。



この「TicWatch Pro」、最大のウリはバッテリの持ちが良いことだ。
実際に使ってみて、出勤時(午前7時)から帰宅(午後6時)するまで普通に使っていてバッテリの残量が70%前後。
この間、メールの着信バイブでメールを読む、スマートモード(バックライト点灯)でディスプレイを見る、などの動作を10~20回程度行っている。
同様の使い方で「Huawei Watch 2」は帰宅時のバッテリ残量が35%前後だったことを考えると、倍の残量があることになる。
かなりの安心感である。

バッテリの持ちが良い秘密は2層のディスプレイに有るのだそうだ。



通常はバックライトを点灯せず(基本モードと呼んでいる)に時刻、日付、歩数、バッテリの残量グラフを見ることができる。
モノクロではあるが視認性は良く、室内でも十分に読み取れる。
室外ではさらに視認性が良くなるので、現在の時刻を知るだけであれば十分だ。

以下、メーカー発表の資料から転載
-----------------------------------------------------------
2~30日間の持続バッテリー
1回の充電で2ー30日間連続使用可能
GPSトラッキングの状態で10時間
スマートモードで2日間
基本モードで単純な待機の場合は30日間連続使用可能
※利用環境・使用条件などにより使用可能時間は異なります。
-----------------------------------------------------------


Bluetoothでペアリングしている相手だが、痛さんはAndroid携帯とWiFi専用タブレットの2台持ちなので、WiFi専用タブレットとペアリングしている。
Android携帯(シャープ製のSH-01J)は音声通話とキャリアメール、SMS専用に使用していて、外出時は胸ポケットに入れて持ち運んでいるが小さくてとても便利だ。
音質の良いAndroid携帯が月額料金(カケホと2年縛りの機種代で約3,400円)の面からも日常の使用に一番フィットしている。

ペアリングしているWiFi専用タブレットはASUS社製の「ZenPad 10:Z301MFL-DB16」、10インチディスプレイである。
年のせいか、多くの方がお持ちのスマホでは画面が小さくて実用には不便を感じる。

痛さんは現役のIT技術者なのでシステム開発用にPCが不可欠だ。
なので自宅にもシステム開発用のタワーPC(自作)を設置していて、インターネットプロバイダとの契約をしている。
当然自宅にはWiFi環境を作ってあるので、家で使う分にはタブレットはWiFi専用で十分。また、職場にもWiFi環境が整っているので職場で使うにもWiFi専用で十分なのである。
さらに住んでいる横浜エリアには無料で使えるWiFiが完備している施設(店、駅など)が多いので、外出時にもさほど困らない。
ただ、出張・旅行など移動中(車、電車の中など)にWiFiが欲しいことがあるので、モバイルWiFi「NEC製のMP01LN」にDocomoのモバイルone「通信専用SIM」を刺して使っている。

さて、「TicWatch Pro」である。
普段使いしているタブレットでは、色々と便利なアプリの他に(いわゆる)PCメール(プロバイダのメール、Gmail)の送受信ができるようにしている。
スマートウォッチ全般に言えることと思うが、このタブレット(一般のスマホも同様)にメールが着信すると、手首の「TicWatch Pro」をバイブして着信を知らせてくれる。
しかも「TicWatch Pro」がWiFiに接続していれば、タブレットが別の場所に有ってもバイブで通知が来る。(タブレットもWiFi接続されていることが必須であるが)
これが実に便利だ。
しかも全文は読めないが、メールの件名と初めの数行を「TicWatch Pro」の画面で読むことができる。
返信機能もあるが、まさか「TicWatch Pro」の小さな画面で文字入力する人は皆無であろう。

(痛さんは使っていないが)仕様上ではBluetoothの接続範囲内であればスマホに着信した電話を「TicWatch Pro」を使って通話ができるようだ。
もちろん通話の内容は周囲に筒抜けではあるが。
※通話についてSharp製のスマホとペアリングしてみた。 「TicWatch Pro」の電話アプリを立ち上げて最初に通話の設定が必要。
 以降、「TicWatch Pro」で通話ができる。 2020.07.09 追記

他のスマートウォッチにも備わっている「ヘルス」関係の機能もある。(デフォルトで万歩計機能)
設定すれば心拍数の記録も取れる。(Google Fitとの連携)

センサーは高度(気圧)計以外、必要そうなものは備わっている。

また、(スピーカー、マイクが内蔵されているので)知りたいことを音声入力すれば、音声で答えてくれる。(Googleアシスタント)

※Bluetoothでペアリングの際に注意する点
 タブレット(スマホ)側に「ペアリングされたデバイス」で「TicWatch Pro」が表示されるが、その際に
 使用目的
 □ 電話の音声
 □ 連絡先の共有
 の両方にチェックを入れる。


次に「TicWatch Pro」のカスタマイズである。

「TicWatch Pro」のOSは他のスマートウォッチ同様「Wear OS by Google」である。
タブレット(スマホ)と「TicWatch Pro」とのペアリングにはこのOSが必須なので、「Playストア」からタブレット(スマホ)にダウンロードする必要がある。

さらに、「Playストア」から「TicWatch Pro」を便利にするアプリを、タブレット(スマホ)にダウンロード&インストールする。
・「Feel the Wear」
・「WatchMaker」
・「ジョルテ」
・「K-9 mail」

「Feel the Wear」
このアプリは通知時の「TicWatch Pro」のバイブパターンを変更できる。
使用方法などは先人が掲載してくれているので、検索して欲しい。
タブレット(スマホ)のアプリごとに「TicWatch Pro」に通知するパターンを設定できるので、メールの着信なのかスケジュールの通知なのか、などをバイブパターンで知ることができて便利だ。
(自作のパターンを作成するには230円支払う必要がある)
また、バックライトの点灯時間の設定もできる。(「TicWatch Pro」のデフォルトは最大5秒、5秒以上に変更するにはこのアプリが必須)
インストール手順だが、先にタブレット(スマホ)にインストールし、続いて「TicWatch Pro」にもインストールする。
その後、タブレット(スマホ)でモロモロの設定をする。

「WatchMaker」
このアプリは「TicWatch Pro」の画面を作ることができる。
痛さんは日付と曜日、時刻、直近の予定(Googleカレンダー)、バッテリの残量%、コンパス、を表示する画面を作って利用している。
直近のスケジュールを「TicWatch Pro」の画面で確認できるのが便利すぎて、他のウォッチフェイスには戻れない。
ただし画面を作るには、若干のプログラミングの素養が必要である。
タブレット(スマホ)で画面をデザイン(プログラミング)して、それを「TicWatch Pro」に適用する手順となる。



「ジョルテ」
Googleカレンダーと連動させて、スケジュール管理ができる定番アプリ。
タブレット(スマホ)で予定を登録すると、Googleカレンダーにもそれが書き込まれ(同期される)、登録時に設定した時刻に「TicWatch Pro」をバイブして予定を知らせてくれる。

「K-9 mail」
これも老舗の、タブレット(スマホ)用定番メールアプリ。
タブレット、スマホ使いなら知らない人はいないだろう。
細かな設定(カスタマイズ)ができるのでプロ好み。逆に初心者には手に負えないかもしれない。
タブレット(スマホ)にメールが着信すると「TicWatch Pro」をバイブして知らせてくれる。
痛さんはタブレットにPCメールとGmailの2つのアカウントを登録して送受信している。
このメールアプリは登録したアカウントごとに着信音が設定できるので、どちらのアカウントのメールかタブレットを開かずにわかるのも便利だ。
着信時、「TicWatch Pro」をバイブさせることで重要なメールに反応できる。
上でも書いたが、タブレット(スマホ)が近くになくても、メールが着信すると「TicWatch Pro」が(WiFi接続していれば)手首でバイブするので、重宝している。
例えばタブレット(スマホ)が自宅に置いてあってインターネット接続していれば、仮に数十キロ離れた場所にいても「TicWatch Pro」がWiFi接続していればメールの着信をバイブで知らせてくれる。

なお、Androidのバージョンによって、タブレット(スマホ)がスリープすると「K-9 mail」が「同期停止」になってしまう。

(2019.10.21 追記)
その場合は「こちらの手順」←クリックする、で回避ができる。

使い始めて1年、分かったことを書いてみた。
さらにトピックスがあれば追記する予定。


最後に…。
Amazonで購入したのだが、初期不良があった。
「TicWatch Pro」単体でバイブしなかった。
こちらの設定ミスを疑って色々とやってみたのだが、どうにもダメ。
で、症状をメーカーにメールしたところ、割とアッサリと交換になった。
交換品は正常にバイブしたことはもちろんである。
メーカーの対応は良いと思う。


※2019.08.23 追記

購入時に同梱されていた充電器だが、数回の使用で突然機能しなくなった。
3泊4日の旅行先で、しかも初日の晩に突然充電できなくなった。

調べてみたら「TicWatch Pro」は「5V 1A」で充電しなければイケナイらしい。
同梱されていた充電器で高速充電しようと5V 3AのUSBアダプタなどを使うと、充電器の内部が焼き切れる仕様になっているようだ。

旅行中の予備の時計は携帯のみ。
これには参った。
旅行から帰り、自宅で使っている予備充電器で充電できたので時計本体の故障ではなかった。
とりあえずAmazonで交換用の充電器をポチる。

「VICARA compatible TicWatch Pro 充電スタンド」1,088円+配送料 400円
マグネットがよく効いて、バチっとはまって調子が良い。
これをRavPower社製QuickCharge3.0の「iSmartポート」に刺して充電している。
電流計を挟んで実測すると「1A以下」なので問題なさそう。


※2019.11.21 追記

「常時画面表示」を試してみた。(今さら、ではあるが)
普段使いと(ほぼ)同じ条件で「常に画面表示」にして1日使ってみたら、電池残量が「55%」だった。
この結果なら、かつかつ2日バッテリーが持つかも…。
メール着信時のバイブが多いと2日は厳しいかな。