このブログでは株式投資、いわゆる株の魅力をお伝えしています。
今日は昨日に続き『教養としての投資』の内容の一部をご紹介します。著者の奥野さんはどんなふうに投資先の会社を選んでいるのでしょうか。
奥野さんは「売らなくていい会社しか買わない」と言います。ではどうやって「売らなくていい会社」を探すのでしょうか。
まず奥野さんはその会社の株価の奥にある価値を見るように言います。
奥野さんはこのことを尻尾がついた動物に例えています。株価は尻尾で、価値は胴体です。尻尾は動くけど、その企業が持つ価値がどっしり存在しているなら問題ありません。価値を見ることが大切です。
ではその価値とは何かと言えば利益です。
「株式投資において一番大事なのは会社の利益であり、その利益を守り増やしていくための参入障壁がどれだけ高いのか」
と言います。つまり利益がしっかり出ていれば目先の株価は気にすることはないということですね。では、利益とは何でしょうか。
「お客さんにとっての課題を発見し、その課題を解決することで得られる対価」
だと言います。例として、スポーツメーカーのナイキを上げています。ナイキの株価はこの25年で50倍になっています。
少し前にナイキのピンク色のランニングシューズが話題になりました。覚えていますか?あのピンク色のシューズを履いたマラソン選手が軒並み記録を更新したのです。
あのシューズによって、ナイキはスポーツ選手の課題を解決したわけですね。そんなふうにお客さんの課題を解決し、利益を生み出し続ける会社を探すわけですね。
投資先を選ぶ上で、他にどんなポイントかあるのでしょうか。本書では3つあげられています。
①高い付加価値
②高い参入障壁
③長期潮流
です。①は「本当に世の中にとって必要か?」②「今更その人たちの向こうを張って勝負しようだなんて、誰も思わないほど圧倒的に強いか?」③は人口動態といった不可逆的な事実、です。
この3つのポイントをすべて押さえた会社を探すことが大切です。なお投資後はこの3つのポイントが失われていないか見守り続けることが必要です。
お察しの通り、本書の内容を相当短くまとめました。①〜③について、本当はもっと説明しなければならないことがたくさんあります。
ただ時間の関係で今日は省きます。かなりおもしろく勉強になる本ですので、よかったらぜひご覧ください。
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