25年くらい前のお話です。
以前住んでいたところは3階建てで、うちは2階でした。
ベランダの前は神社のある小さな公園でした。
我が家と公園の間の道路幅は狭くて、本当に目の前が公園という感じ。
ある日、ベランダの戸を開けると、
その公園の入り口のところに痩せたサバトラ白の猫が横たわり
のんびりとシッポをパタンパタンとしてました。
音で気が付き、ネコさんはこちらを見上げ
ニャーと一声鳴きました。
私もニャーと返しました。
いけないことだと解りつつ、手には鰹節。
ネコさんは逃げることなく「お!くれんの。ありがと」
って感じでペロリ。私の手をざーりざーり舐めます。
えらい懐いてくるので、どこかの飼い猫さんかと思いましたが
首輪をしていません。
そのうちどこかへとゆっくり歩いて行きました。
次の日。やはり公園の同じ場所でまったりとしていました。
私は人の目があるので、ちょっとおいでと手招きしてみました。
するとタマ(勝手に命名)は、スタスタと隣の住宅から屋根伝いで
うちのベランダに来ました。
カリカリをあげました。タマは私の膝に頭をこすりつけて甘えるしぐさ。
だけどしばらくするとどこかに消えます。
オス猫だと分かりました。
タマは、ほぼ毎日うちに来ては帰っていきます。
ある日のこと、タマの首にピンクのノミ取り首輪?が。
それには、油性ペンで「しまじろう」と書いてありました。
あー、「タマ」は「しまじろう」という名前なのね。
保護?されたのだろうか??
私は嬉しくなって小さなメモ紙に
「しまじろうちゃんってお名前なんですね。うちにも時々
遊びに来ますよ。かわいい猫ちゃんですね」と書いて、
タマの首輪に結びました。
次の日、タマが来ました。
もしかして、相手の方からのお手紙が着いていないかと
ワクワクしましたが、残念ながら結ばれていませんでした。
そして、その次の日から、タマは、ぱたりと姿を見せなくなりました。
1か月は過ぎたでしょうか。
私は、自治会の組長になったので会費を集めるために我が家の裏通りの
お宅を一軒づつ訪問していました。
通りの一番端の家の玄関先に猫のような影が見えました。
近づいていくとタマにそっくりです。
「タマ~」と呼んでみると「ニャー」と返事をします。タマです。
以前住んでいたところは3階建てで、うちは2階でした。
ベランダの前は神社のある小さな公園でした。
我が家と公園の間の道路幅は狭くて、本当に目の前が公園という感じ。
ある日、ベランダの戸を開けると、
その公園の入り口のところに痩せたサバトラ白の猫が横たわり
のんびりとシッポをパタンパタンとしてました。
音で気が付き、ネコさんはこちらを見上げ
ニャーと一声鳴きました。
私もニャーと返しました。
いけないことだと解りつつ、手には鰹節。
ネコさんは逃げることなく「お!くれんの。ありがと」
って感じでペロリ。私の手をざーりざーり舐めます。
えらい懐いてくるので、どこかの飼い猫さんかと思いましたが
首輪をしていません。
そのうちどこかへとゆっくり歩いて行きました。
次の日。やはり公園の同じ場所でまったりとしていました。
私は人の目があるので、ちょっとおいでと手招きしてみました。
するとタマ(勝手に命名)は、スタスタと隣の住宅から屋根伝いで
うちのベランダに来ました。
カリカリをあげました。タマは私の膝に頭をこすりつけて甘えるしぐさ。
だけどしばらくするとどこかに消えます。
オス猫だと分かりました。
タマは、ほぼ毎日うちに来ては帰っていきます。
ある日のこと、タマの首にピンクのノミ取り首輪?が。
それには、油性ペンで「しまじろう」と書いてありました。
あー、「タマ」は「しまじろう」という名前なのね。
保護?されたのだろうか??
私は嬉しくなって小さなメモ紙に
「しまじろうちゃんってお名前なんですね。うちにも時々
遊びに来ますよ。かわいい猫ちゃんですね」と書いて、
タマの首輪に結びました。
次の日、タマが来ました。
もしかして、相手の方からのお手紙が着いていないかと
ワクワクしましたが、残念ながら結ばれていませんでした。
そして、その次の日から、タマは、ぱたりと姿を見せなくなりました。
1か月は過ぎたでしょうか。
私は、自治会の組長になったので会費を集めるために我が家の裏通りの
お宅を一軒づつ訪問していました。
通りの一番端の家の玄関先に猫のような影が見えました。
近づいていくとタマにそっくりです。
「タマ~」と呼んでみると「ニャー」と返事をします。タマです。
なでると目を閉じながらスリスリしてきます。
タマは細く長いリードで繋がれていました。
そして、去勢をされていました。
そのお宅、以前は空き家でした。
ご近所さんから「ちょっと近寄りがたい感じの人がはいった」と聞いていました。
きっと、タマは、その方に保護されたのでしょう。
リードで繋がれているのならうちに遊びに来れるわけもなく・・・。
私は、時々、タマの姿を見に行きました。
「タマ~」と呼んでも「しまじろう~」と呼んでも
ニャーと返事をしてくれました。
日を追うごとにやせっぽちだったタマはとっても大きなネコさんに成長しました。
一度、タマを触ってるときに飼い主さんが出てきて、
挨拶をしたのですが、何も言わず、タマを抱きかかえて家の中へと消えました。
イヤだったのでしょうね・・・
できれば、飼い主さんとお友達になりたかったなぁ。

にゃー
タマは細く長いリードで繋がれていました。
そして、去勢をされていました。
そのお宅、以前は空き家でした。
ご近所さんから「ちょっと近寄りがたい感じの人がはいった」と聞いていました。
きっと、タマは、その方に保護されたのでしょう。
リードで繋がれているのならうちに遊びに来れるわけもなく・・・。
私は、時々、タマの姿を見に行きました。
「タマ~」と呼んでも「しまじろう~」と呼んでも
ニャーと返事をしてくれました。
日を追うごとにやせっぽちだったタマはとっても大きなネコさんに成長しました。
一度、タマを触ってるときに飼い主さんが出てきて、
挨拶をしたのですが、何も言わず、タマを抱きかかえて家の中へと消えました。
イヤだったのでしょうね・・・
できれば、飼い主さんとお友達になりたかったなぁ。

にゃー