【実録】会計事務所(公認会計士・税理士)の経理・税金・経営相談

大阪市北区の築山公認会計士事務所(築山哲税理士事務所)です。
身近な疑問の解説と役立つ情報の提供をさせていただきます。

誰よりも節税をする税理士!?(節税は税理士として当然の義務です)

2014-06-26 17:00:00 | 起業(会社設立など)と経営
税理士のホームページには「どの税理士よりも節税をします!」というキャッチフレーズが目立ちますが、何を根拠にどの税理士よりも節税ができるといっているのでしょうか?

というのは、どの税理士が一番節税できるかは、一人の納税者の申告書を複数の税理士に作成させてみないとわからないからです。実際にこのようなことをしているという話は聞いたことがありません。税理士報酬の金額が節税した金額を食い潰してしまうからです(笑)。

節税とは、「合法的な方法の中から最も税額が少なくなる方法を選択すること」と「税額が少なくなるように事象を作り出すこと(税額が少なくなるようなタイミングで売り買いをするなど)」をいいます。とにかく「前年よりも少なくすること」「ほかの税理士よりも少なくすること」が節税ではありません。

節税をするのは税理士として当然のことです。わざわざ「宣誓!」するまでもないのです。

★節税自慢の税理士を集めて一番少ない税額を算出した税理士にだけ報酬を渡す

こんな話に乗る税理士はいません(笑)。

もっとも、報酬が10億円ならばいるでしょう。もし、こんな話が常にあれば、税理士は「談合」をするでしょうね(大笑)。

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●税理士に能力の差があるのは事実です
しかし、税理士の能力はある程度の期間依頼してみなければわかりません。それは従業員を雇うのと同じです。税理士に依頼してしばらくたって、知り合いが依頼している税理士に比べて「うちの税理士はよくやってくれている」と感じるとか、知り合いから「その税理士さんを紹介してほしい」といわれたならば、その税理士は優秀なのです。

●税理士の意欲を低下させてはいけません
「低報酬」「時間不足」「資料不十分」では、どんな有能な税理士でも意欲が低下してしまいます。当然、本来の能力は発揮してくれません。