50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

昔に、といっても三十三歳の言う昔、夏子はいわゆる・・・

2016-02-19 20:09:27 | 小説
昔に、といっても三十三歳の言う昔、夏子はいわゆる女番長を気どっていたのだ。性格の底にそれを今も持つので、話が壊れがち、とかと幸男はマンガにぼんやり向きながら思う。夏子が一言口を開くと、地元の人づきあいが大事と言うけども、言わなくとも当然のことだろう・・・・・・だから理恵を踏みにじっていいわけでもないのだ。
理恵に同情したくなった。

(「おしのび」つづく)