「ただいまあ」 2016-02-25 20:23:58 | 小説 「ただいまあ」 と道江の声が表のドアの音から始まっている。「今日はお魚が安かった。大きい鯛よお、あなた」 「鯛」 幸男は寝た両足に勢いをつけて、すっくと立ちあがる。テレビの前で動かない春子がいる。 (「おしのび」つづく) #小説 « あの想像は生煮えの芋のよう... | トップ | 24 »
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