家族に聞いてみた。「ポッキーダンス」・・・だそうです。流行語大賞になるかなぁ
「そういう難しい話は明日にして、ぼくたちのドラマを続けましょう」
と敏彦を誘ってきたのは正解だった。ふるさとの海が見えるホテルの部屋、理恵は思いなおしたように、ドラマの主人公に立ちもどるように唇に、ちょっぴり娼婦のみだらな感じで唇を求めていた。
(つづく)
と敏彦を誘ってきたのは正解だった。ふるさとの海が見えるホテルの部屋、理恵は思いなおしたように、ドラマの主人公に立ちもどるように唇に、ちょっぴり娼婦のみだらな感じで唇を求めていた。
(つづく)
「変な人だな。過去をなつかしむためにきたんじゃない。もっともぼくの方は違うけど。ぼくの方は理恵さんを知りたい、と同時にサスペンスドラマの勉強に」
「待って。わかった。ズレ、ズレなのよ、十年間のズレ。そうね。キッスと同じように実感しなければその味がわからない」
敏彦には理恵の心理が、電車の中にいた時点で理解できていた。それを理恵は知っていたから、飛びとびの話になっているのだ。
(つづく)
「待って。わかった。ズレ、ズレなのよ、十年間のズレ。そうね。キッスと同じように実感しなければその味がわからない」
敏彦には理恵の心理が、電車の中にいた時点で理解できていた。それを理恵は知っていたから、飛びとびの話になっているのだ。
(つづく)
下積みの苦労を知っていて、理恵の妬みは三十歳をすぎた女性にしかわからないだろう。年下の男に対するそれのようだった。
「過去が思ってもいない時にふっと激しく浮かぶことってある?」
(つづく)
「過去が思ってもいない時にふっと激しく浮かぶことってある?」
(つづく)
「ねえ、敏彦はいいわね」
「それどういう意味ですか。軽薄だからとかあ」
年齢的な妬みとかよりは肉体に、直接妬んでいると理恵は言いたかったが、
「第一陽気だからよ」
(つづく)
「それどういう意味ですか。軽薄だからとかあ」
年齢的な妬みとかよりは肉体に、直接妬んでいると理恵は言いたかったが、
「第一陽気だからよ」
(つづく)