晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

小遠征

2012年06月30日 23時17分06秒 | 天文ネタ

628tele 28日は小遠征をしてみた。 私が遠征というのは非常に珍しいが、水星の東方最大離隔が7月1日となっており、西空では見やすい位置に来ているため(と云っても、自宅周辺では西側に山が有って難しい)条件の良い場所と云うことで、自宅から5キロ程の距離にあるフェリー埠頭へ向かった。

 前日の27日に、妻に急かされて久し振りの星見をしたのだが、(機材はフィールドスコープNIKON ED82-A)シーイングが非常に良く、月面土星がフィールドスコープを通したものとは思えない程に良く見えた。この日は半刻程の短時間であったが、先に記した天体の他、大球状星団M22(いて座)や蛇使い座ρ星(低倍で3重星に見えて主星は離隔3秒程に伴星を従えた2重星であるが、フィールドスコープなので分離は出来なかった)しかし、微動だにしない月面のクレーターや天体望遠鏡に迫る土星像は強烈な驚きで、星見へのモチベーションは一気に上がった。

今回の小遠征は其の前日の勢いを駆っての行動なのである。 選んだ機材は久しぶり出番のタカハシFC76鏡筒P2赤道儀の組み合わせである。 午後7時頃から8時半までの1時間半の観望である。 ある程度の暗さになってから水星を導入し三日月状の水星像を確認する。(確認だけで如何こうと云った感想は無し) 次に随分と小さくなってしまった火星を見るが、黒く模様が見えたのには驚く。 そして土星だが、此れまで見た土星像の中では1、2位を争う程の最高の見え方で、シャープ過ぎて興ざめするほどであった。当然月面も然りでクッキリスッキリで素晴らしいの一語。 

628koukei (2枚目の画像は水星に鏡筒を向けている図)  さて、この機材とこの素晴らしいシーイングが用意されているのに、重星を見ない訳には行かず、当然の如く牛飼い座のプルケリマを導入。思った通りの素晴らしい見え方。そしてもう一つおとめ座Θ星(3重星だが、一つは70秒も離れているので・・らしく・・ないが、7秒ほど離れている方は光度差が有り面白いが、これほどシーイングが良いと、光度差など全く支障なく簡単に見えている)一つの星を見る時間が長く、少ない数の対象であったが、滅多に出会うことの無い素晴らしいシーイングの中での観望は満足度は最高であった。 今後の星見に弾みがつくこと間違いなし! 只、何故か乙女座ポリマを見るのを忘れた(^^;


八年ぶりの日面通過

2012年06月06日 22時29分32秒 | 天文ネタ

Nitimentuka 今年の田植え作業は昨日の夕方に終わり、今日の金星日面通過は天気予報では曇りと云っており諦めモードであったが、実際には日差しも有り中々の天気となった。 仕事をしながら、フィールドスコープ+カメラ三脚にて進入開始(接触)から時々通過の様子をチェック。途中、近所の友人が見せてくれとの電話が有ったので、追尾の面からペンタックス75に機材変更。 11時頃に友人と共に観望し序に撮影もする。(画像がその時のもので、ニコンD700VR80-400mmF/4,5-5,6D +1,4テレプラス 1/500 f/8 iso200アストロソーラー使用。 田植え機やトラクターの洗浄をしながらの落着かない観望であったが、八年ぶりに、又この光景に出会えたことが嬉しかった。(八年前は結構感動した光景であった) 

1266pen75_2 下段の画像は今日の観望時の様子だが、背景の水田には、昨日植えたばかりの稲の苗(品種きらら397)が写っている。 さぁー、田植えも終わり、そろそろ星見開始かな・・・