農作業も始まり身体は疲れているのにお空の方は晴夜と来て、いそいそと星見へ・・・本当に身体が持たない。オマケに先日までWBCの緊迫したゲームが放映されていたので野球が大好きな私には非常に厳しい?日々であった。(^^; 晴れていたが余りにキツイので3回程パスしたが、略、毎日短時間では有っても星見をしたので、今月の星見回数は20回を数えた。 但し、観る対象は毎回、略同様の重星巡りで終始。 私は重星ファンでもあるが、色々な重星を観ると云ったタイプではなく、個人的に好きな重星や著名な重星を四季を通じて巡ると云ったタイプなので、この時期であれば20個前後。(時間帯等で数は変わるが)
機材は4割がタカハシFC-60+カスタム経緯台、3割がPENTAX75SDHF+カスタム経緯台で、残り3割がタカハシミューロン180C及びFC-76に架台はEM-10とEM-200の組み合わせ。 前半はFC-60を多用したが、徐々にPENTAX75やミューロン180Cへと口径がアップしてきた。 何となく想像がつくだろうが、双子座α星やかに座ι星、おとめ座γ星、りょうけん座α星と云った堂々たる重星は全く過不足無い見え方だが、光度差の有る重星等では空の状態で見え方への影響が顕著に出るので、そんな判り切ったことでも徐々にストレスを感じ後半はミューロン180Cとなった。流石18センチにもなると、シーイングが少々悪くとも強引に引き剥がし暗い伴星を浮かび上がらせてくれるので星見の成果はジンジンと感じた。 3倍もの口径差だもの当たり前だが、口径差による星見の充実感は可也大きなものである。
昨夜は雲が多く風も強かったので久し振りの休養日、しかし、今夜も雨や霙の天気の様で出動はないようなので一寸安心??(^^; 画像はPOD内より中央にふたご座右手にぎょしゃ座が写っている。ニコンDf+SAMYANG 14㎜ F2.8で撮影(ファイルサイズのみ変更)。 久し振りにデジ一眼で撮影したが、この様な撮影はコンデジより数倍使い易いものだ。 因みに普段撮影に使っているカメラはニコンのコンデジ4台でCOOLPIX P7800, P900, P300, S6000この内後の2台は少々不具合があって騙し騙し使っている。(妻の使い古しだが、捨てるにしのびなく)
これで、来月からは農作業真っ盛りとなり、星見もままならぬようになるのでブログも閉店状態となる筈、てな訳で今回は駄文を少し引っ張ることにする。 対象重星(毎回見たもの)かんむり座3、牛飼い座5、ふたご座5、ぎょしゃ座1、りょうけん座1、カラス座2、かに座1、しし座1、おとめ座1で、この他は偶に観たオリオン座、一角獣座、おおいぬ座の重星少々と星団、星雲と木星となる。 この中で、ふたご座に関してはα星と38番星は6センチでも毎回見えたが、κ星、λ星は先ず歯が立たなかった(どちらも可也の光度差を持つもので馴れた眼の方々でなければ無理か?) 私は以前から較べて相当に眼は弱っているのでこんなものだろう。 その他、ふたご座δ星、ぎょしゃ座θ星、カラス座δ星、牛飼い座ε星もシーイングにより確認出来ないことが度々あった。
正直言って、毎度観ている牛飼い座ε星等は分離を常に認識しているのだが、客観的にみて、見えているのではなく、見ていると云ったところ。これは能々注意しなければと思っている。 これは随分と前のことだが、遊馬製作所さんがブログ「SCOPE LIFE 四方山話 過去ログ 2009年4月3日の記事」の中で述べていたことで、当時重星観察に熱くなっていた私は冷水を浴びせられたような気がした。(見えている 見ている)という題名であった。 ず~と昔の火星面での運河論争も運河と思えば運河に見えてしまい、世界中で大論争となったこと。本当に先入観程恐ろしいものは無い。 重星では先に口径の大きな望遠鏡で見てしまうと口径を下げても見えると云ったことや、離隔や位置角を知ってから見ると、やはり見得て来ることがある。眼球が見るのなら良いのだが、脳味噌が認識するのだから実に厄介なものだ。 私はハッキリ完璧な状態を確認しない限り、見得なかったということにしている。但し、私の場合は重星鑑賞派なのでたいした意味は無いが(^^;
使用したアイピースはPENTAX XW3.5 10 XL14 21 XO2.5 5 ナグラーズーム3-6 nikon NAV SW 5 7 特にXW3.5は一押しのアイピースでFC-60やPENTAX75のように500ミリ程度の焦点距離のものには高倍率を得るのに必須のアイピースで像質も難しいことは分らないが兎に角良く観える。 以前の私は狭視界でも観え味のみに拘ったが、今は広いか狭いかだけで、見え方の違いが分らない(^^; さっぱり出番がないが、結構評判の良かったアイピースを数本持っているが使ってもきっと違いが分らない気がする・・・。 素人眼の私にはやっぱり広い見掛け視界のアイピースが圧倒的に快適で楽しい。
と云うことで観望20回分の感想を含め今月最後の更新記事とした。