やはり今年の冬は相当に特殊である。只の暖冬ではなく世間で言われてる気候変動かも知れない。何れにせよ生まれてこの方初めて経験する冬のようだ。このままでは夏季の水不足は確実で米作りを生業とする身にとっては戦々恐々とした心地である。 しかし、一方では冬季に有るまじき好天、好気流が訪れており、星見には(滅多にない!)が続いて起こっている。
一昨日の27日は昼頃から晴れだし略快晴と云ってよい空となり、暇人の私は17時頃よりビクセンA62SS+GP赤道儀を引っ張り出して金星と月を観望する。その様子のメモ画像。
スマホでの写真だが、手持ちでこうも簡単に撮れるので止められない。(星空写真以外は殆どスマホで済ましている) このセットでは20分程の星見で、直ぐにPOD内のµ‐180C+EM-200の組み合わせに換えて18時~19時20分迄、先日のエリダヌス座θ星(アカマル)及びろ座α星、オリオン座β星(リゲル)η星、ζ星、σ星、λ星、ι星、θ星、23番星を観る。どれも、先日を超える観え方で、唯一、ろ座α星のみ若干伴星の観え方が美しくなかった。(伴星の輝きが鈍い) アカマルに関しては先日より色合いが白色に振っており観え方も若干だが上で有ったようだ。
途中夕食を摂り21時より再開し、いつもはこの時期に望遠鏡を向けもしないオリオン座のρ星、33番星、32番星、52番星にも向けるが、どれも悉く分離し、この時期に1秒台の重星を分離出来たことは初めてである。好条件にも恵まれたのだろうが、μ-180Cの株も上がった。※お手軽で金額的にも、又、十分な口径を持つこのμ‐180Cのコスパはいいね!
次におおいぬ座に転じて、未だかつて分離の出来たことのないε星(アダ-ラ)を入れるが、遂に念願の伴星を確認出来た。ボ~っとした幽かな感じだが確りと観えた。此れ迄に何十回も試みて駄目だったものが観れて嬉しかった。(当地では高度的にシリウスよりも手強い対象である)この星座では、ν1星、π星、μ星、そしてα星(シリウス)を観るが、観えてよさそうな感じなのに、如何してもシリウスの伴星は確認出来なかった。(スパイダーの光条に阻まれたとしか思えない感じ・・・鏡筒回転が出来ないので)その他、序にとも座k星を観る。
最後に家でピックアップしてきたはと座α星に向けたが、何としても確認出来ず、光度差もあり伴星の等級は11等級中盤なので無理なのだろうと家に帰ってから調べてみると、ケンブリッジやポケットスカイアトラス、滝星図では単独星となっており、新標準星図、標準星図2000、実用全天星図、スカイアトラス2000、ステラナビ11では重星となっていた。???こういう事は偶々あるが、スッキリしない。(資料では主星2.7 伴星11.5 離隔12秒 位置角0度 分点1950年 (当日の使用アイピースはペンタックス及びニコン製の21mm~7mmを使用 倍率約100~300× シーイング 7~8/10)
観望の後半に先日購入したフィルターソフトンにてオルゴールゼンマイ架台にて星座写真を撮ってみた。ニコンAi AF 20mm F2.8にて露出100秒 絞りF5.6 ISO 1600 NIKON Dfで撮ってみた。
相変わらずの撮って出しJPG、透明感は無い空であったが、話題のオリオン座α星のこともあるので撮ってみた。
この日は23時5分でお開きとした。それ程寒さは感じなかったが、昨日は一寸身体が怠く一日置いての更新となった。 前回も一日置いてだったが理由は同様で身体が怠かったのだ。 星見疲れ??・・・これが歳と云う事だろう(^^;