盆前位から農作業は可也暇になって来たが、肝心の水稲は余り良い出来に向かっていない。 未だこの時期はうだる程の暑さがなければ良い獲れ秋とならないのだが、ここの所ず~と気温は秋そのものとなっている。 只此ればかりはお天道様次第なので今から気を揉むことは止めることとした。 そんな状態だが、日中より結構時間が取れるようになって来たので、EIKOW 9cm反射やTS-130反射の経緯台取付け位置の修正やASKO架台の三脚開き止め作製を行った。
画像を見ても分り辛いがEIKOW 9cm反射もTS-130反射も鏡筒のバランスを取り直し、7~8cm鏡筒先端側へ取付け金具を付け直した。 又、使い勝手の悪かったASKO架台三脚の開き止めを、タカハシ等で使用している同程度の厚みの鉄板にて作成した。色は最新のタカハシライトブルー・・・(偶々保有していた鉄板の色がこの色であっただけ) これで、これら鏡筒の弄り作業は全て終了。 早速使ってみたが、以前より間違いなく使い良くなった。
さて、昨夜そして一昨夜と当地は星空に恵まれ、連夜の観望となった。 一昨日の夕刻にJP架台からEM-10架台に交換作業をし、ミューロン180Cを初めて搭載し使ってみたのだが、全く振動の心配も無くこのランクの架台で充分と云うのが分った。以前よく搭載していたのは一回り大きなEM-200であったが、3本継ピラーで有った為か重量のあるEM-200では重心が高く却って振動の誘発が有ったように思う。 17日の夜は20時50分より開始し、シーイング3/10程度の良くない空であったが広い空間の出現とクランプ操作に苦しい姿勢を強いられない小型架台とが相俟って非常に快適な星見をすることが出来た。 それにしても、この夜のシーイングは酷く、火星や土星及び月等は流れの強い川底の石を見る如きで、二重星の牛飼い座ε星(プルケリマ)は終ぞ分離出来ず、わし座π星も同様に分離は無理、水瓶座ζ星は綺麗ではないが分離(100倍では無理で200倍で確り分離)、その他、ヘルクレス座α星、δ星、ρ星は分離出来た。 途中から改良したTS-130+ASKO架台にも出動願って彼方此方と鏡筒を向けたが、口径差等なんの足しにもならない程のシーイングであった。 夜空のは湿気を帯び潤んだ様な感じであったが、其れなりに星が見えていたので、久し振りにオルゴール赤道儀を引っ張り出し、彗星の21Pが有るだろうと思われる空に向けて、ニコンDf ニッコールAF20㎜ 絞りf.4.5 ISO 1600 露出123秒 22時43分 に撮影してみた。 ペルセウス座とカシオペヤ座、キリン座の近傍と思うが、流石20㎜のレンズでは無理である(^^; 尚、画像は毎度のリサイズのみのJPG撮って出し
カメラレンズは処分に処分を重ね、マクロレンズは別にして、一般レンズでは35㎜が最も長いレンズとなっている状況・・・。 (この夜は23時丁度迄観望をした)
さて、翌日(18日)は予報では曇りと云っていたが、気温こそ秋のような温度であるが、朝からず~と晴れの天気。 風も又、日中との温度差も前夜より少ないので、前回よりも良く観えるだろうと期待して20時30分より星見の開始。 予想通り、前回駄目であった月や土星、火星も揺らぎ少なく、土星はカッシーニも綺麗に観え、牛飼い座ε星も綺麗に分離して見えた。ここで、このままこの鏡筒(ミューロン180C)で通せば良いものだが、撮り頃の彗星(21Pの撮影となればPENTAXでの直焦)も来ていることだし、思えばPENTAX 105は暫く使っていなかったぞと思い始め、こうなると交換せずには居られず鏡筒の換装作業・・・。PENTAXからはファインダーを外していたので、急遽取付け主鏡との光軸合わせをして星見開始。
う~んやっぱり重星には屈折だなと暫しプルケリマにうっとりと見入る。恒星像の周りに出るリングが綺麗で、落ち着いた像に接すると・・・である。 と気分よくしていたら、月明かりが消え夜空が暗くなって来たなと思ったらあっという間に雲に覆われ観望終了。 この夜は僅か1時間程の星見。 火星、土星、木星、月、牛飼い座プルケリマ、りょうけん座コールカロリ、アンドロメダ座アルマク、ヘルクレス座α星(この重星をドギツイ色合いと述べて居られる方が多いので、人の観る感覚は随分と違うのだなと思っていたが、この度は私もドギツイ色合いと初めて感じた。これまで何十回も視て初めてのことである) ※私は色を抑えた控えめなペアと感じていたが、透明度が増せば色は出て来るわな(^^;
何れにせよ、ここにきて順調に星見モードには入っているようだが・・・ 正直、こんなことより天候が心配である。