ジャカランダの花が咲いていると聞いたので一心寺さんへお参りしてきた。
世界三大花木のひとつといわれているらしい。数年前から一度は拝んでおきたいと思いながらなかなかお参りできずにいた。今年は是非にと思い開花の時季を心待ちにしていた。
一心寺は落語「天神山」にも登場する。「天神山」という噺、浄瑠璃や芝居の「蘆屋道満大内鑑 葛の葉の子別れ」のパロディーであるが、大きく前半と後半にわかれており、その前半部の舞台が一心寺である。高津新地百軒長屋ガタガタ裏の住人ヘンチキの源助なる男が花見ならぬ墓見をするのが一心寺墓地。墓を見ながら一杯飲もうというなんとも変わったのんきな男である。とある墓石の前で飲み食いし、さて引き上げようとすると髑髏シャレコウベが眼に入る。「骨隠す皮には誰も迷うなり、好きも嫌いも皮のワザなり」とかなんとかいいながらそれを持ち帰り寝ているとその幽霊があらわれ夫婦になってしまう。その様子を伺っていた隣の住人これもまたやもめ、胴乱の保兵衛が仔細を聞いてあくる日一心寺へ出かけ二匹目の泥鰌を狙うが、ひょんなことから狐を嫁にしてしまい「葛の葉の子別れ」のパロディーへとストーリーが展開されていく。
さて一心寺さんのジャカランダを拝み、カメラに収め、ヘンチキの源助はどの辺で墓見をしたのか想像をしながら墓地を歩いてみた。(源助ほどではないにしろ小生もちょっと変わり者かな)
あちらこちらと墓地を巡っていると結構有名人のお墓に出会い、丁寧にお参りしてからカメラに収めさせてもらったのでジャカランダと一緒に載せておこうと思う。
前左:初代林家染丸さん 前右:岡本美国大夫(二代目実父) 後:二代目染丸さん
笑福亭福松さん
八代目市川団十郎さん
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