ハギは秋の七草の一つ。「万葉集」にも多く詠まれ、古くから日本人に親しまれてきた。
「ハギ」という花はなく、ヤマハギなどの野生種やミヤギノハギなどの園芸品種の総称。
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ミヤギノハギ
たくさん枝分かれして、枝が地面につくくらい枝垂れる。
長い花序にたくさんの花をつける、竜骨弁が長く突出、開花時に翼弁が斜上するのが特徴。
葉っぱはクローバーみたいな形で楕円形、先が少し尖ってる。
萩の中でも特に優美で豪華。公園や庭園に植栽されることが多い。
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シロバナミヤギノハギ
ミヤギノハギの白花タイプ。
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ツクシハギ
枝先は垂れる。花序は長く、葉の上に突き出る。ヤマハギより花序が長い。
花は淡紅紫色だが、全体的には白っぽく見える。
旗弁のまわりや裏側、竜骨弁の根元が白色。翼弁は竜骨弁より短いが、紅紫色で目立つ。旗弁は竜骨弁とだいたい同じ長さ。
顎裂片の先が丸い。
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ニシキハギ
たくさん枝分かれする直立した茎が特徴。
ミヤギノハギほどは下垂れない。
旗弁と翼弁は鮮やかな濃紅紫色。竜骨弁は翼弁より長く、少し色が薄い。
葉はヤマハギと比べると先が少し尖っている。葉の両面に毛があるのが特徴。
ニシキハギのトンネル。
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ヤマハギ
あまり枝垂れない。ツクシハギほどではないが葉より長い花序を持つ。
花は紅紫色。
翼弁は竜骨弁とほぼ同じ長さ。色が濃く鮮やか。
葉柄も長く、クローバー形の葉は先が円い。
丘陵や山地の日当たりのよい場所に自生する。
花期が長く満開がはっきりしないまま咲き続け、いつの間にか花が消える。
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マルバハギ
たくさん枝分かれして垂れ下がる。
花序が葉より短く、葉っぱの間に紅紫色の花が密集して咲いてるように見える。
葉柄は短く、葉はクローバー形で、先が少しへこんでハートに見える。
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シロバナハギ
ミヤギノハギの変種。枝垂れる。
葉の脇から長い花序を出し、白い花をたくさん付ける。
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キハギ
山野に普通に見られる。
ハギの仲間でいちばん樹木らしいことから木萩。
花は淡黄白色。翼弁が紅紫色、旗弁の中心部にも紅紫色の筋がある。
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チョウセンキハギ
朝鮮半島や対馬に自生。小枝は曲がらず枝垂れない。
5~7月頃に紅紫色の花をつける。
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マキエハギ
全体的に繊細。日なたの丘陵や草地に生える。
葉が小さい。茎は細いわりにかたい。
8~9月頃に、葉の脇から伸びた花茎に小さな花を2~5輪ずつ咲かせる。花の色は淡いピンクと白。
クローバー形の葉は、縁が丸く、先っぽに細い針のような毛が生える。
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ベニクロバナキハギ
早咲きのハギ。小型で地植えでも膝丈ぐらいにしかならない。
花の紫に赤みが少ないクロバナキハギよりも花に紅が挿しているという意味のネーミング。
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ナンテンハギ
ナンテンの葉に似ている。2枚葉。
花茎が長く、8〜20個の花をぎっちりとつける。花の色は青紫色〜紅紫色。旗弁は真ん中で縮みバイオリン形。翼弁は竜骨弁より長い。
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ヨツバハギ
葉は4〜6枚の対生、硬い。7〜10月に紅紫色〜青紫色の花を咲かせる。
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ヌスビトハギ
林とその周辺など自然が残されたような場所に生え、住宅地や街中では見られない。
草丈は1mくらい、夏から秋にかけて花の穂を何本も伸ばす。花後にできる果実はサングラス形。
葉は3枚組、茎の上の方までつく。
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アレチヌスビトハギ
北アメリカ原産の帰化植物。空き地や道端、河川敷など日当たりがよく乾燥したところに生える。
9〜10月頃に紅紫色の花をつける。旗弁の基部に白色の斑紋がある。
雄しべと雌しべは翼弁と竜骨弁に覆われているが、虫が花にとまるとその重さで花弁が開き、その後も元に戻らない。雄しべと雌しべがむき出しの花は昆虫が訪問済みの花。
花後は3〜6節にくびれた扁平な果実ができる。くびれた部分で簡単に折れ、引っ付く。
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メドハギ
草原や荒れ地に普通に生える。
草丈は1mくらい、茎はよく枝分かれする。茎全体に3枚ずつの小葉をびっしりとつける。
夏から秋にかけて、枝いっぱいに小さな白い花をつける。旗弁の基部に紫色の斑紋がある。
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イヌハギ
ネコハギに対して大きいことから、イヌハギ。
茎は直立し上部で分岐。その茎の上の方に黄色〜黄白色〜白色の花をつける。
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ネコハギ
全体に小さく地を這う。軟毛が多く、茎にも生える。葉はクローバー形で、長い軟毛が目立つ。
花柄は短く、葉っぱの根元に白色から黄白色の花をつける。旗弁の根元に紅紫色の斑紋がある。
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