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狛犬は獅子に似た日本の獣で想像上の生物、起源はエジプトやインド。
拝殿の前や参道の要所に阿像·吽像が左右一対で並び、邪気を払い、神前を守護する意味を持つ。
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南湖神社(白河市)
御祭神:松平定信公
石工:野田平業
建立年:大正11年(1922年)
野田平業24歳時の作品。このあと近隣に名前が知れ渡るようになった。顔がちょっと横に平べったくて鼻が大きくて、表情に迫力がある。流れるような尾っぽと透かし彫りの玉は完璧に美しくて、これはもう芸術作品! 阿像の顔真似をしてるみたいなチビ阿像がかわいい!
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常宣寺(白河市)
石工:三國次郎
建立年:昭和15年(1940年)
常宣寺は浄土宗の寺院、永禄二年(1559年)開山。御本尊は阿弥陀如来。和泉式部が今の白河市表郷地区に庵を結び、阿弥陀三尊を安置したのが始まり。
お寺の門の中、お堂の前にいる狛犬。
口や目で表現されてるキリッとした表情が力強い、たてがみが長くてカールしてるのがおしゃれ。ふ~ん、お寺の中に狛犬がいるんだ!って不思議な感じがした…
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村社 鹿島神社(白河市)
石工:小松寅吉
建立年:明治36年(1903年)
東北のミケランジェロと言われる小松寅吉の最高傑作。ねぶたを連想させる姿と細工が見事。当時の鑿(のみ)でお腹や尾の中を中空に彫るのは至難の業。流れるような毛の表現、見る角度により変化する表情。上から流れた水が中にたまらないように計算されている。
すごい!としか言い様がない。遠くから見ても迫力があって、怖い!とさえ感じてしまう。狛犬ってちんまり坐ってにらみをきかせてるイメージだったんだけど、こんな今にも跳ねて飛び上がりそうな狛犬がいていいんだろうか…
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川田神社(中島村)
石工:小松寅吉
建立年:明治25年(1892年)
小松寅吉が自身で奉納したとされている飛翔獅子。21歳のときに小松家の養子となり、その後、布孝を襲名したことを世間に知らしめた作品。それまでの蹲踞型(そんきょがた)からまるで空を駆けているような姿。尾も突き刺すように流れ、たてがみのカールもデフォルメされていて勇ましい。
もう夕方の4時を過ぎていて、夕陽の逆光を浴びた獅子は迫力満点! 後ろから見ても、たてがみと尾っぽが風にたなびいてるのがありありと分かる。今晩は狛犬に乗って空を飛ぶ夢を見そう…
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踏瀬熊野神社(泉崎村)
石工:矢吹哲三
建立年:昭和4年(1929年)
台座には石工矢吹哲三の文字が彫られているが、この平べったい顔と大きな鼻は、野田平業作の雰囲気がある。阿像の押さえている玉が籠彫りではないので、平業は狛犬だけ請け負って、哲三が全体の請負人だったのかもしれない。吽像の足下にいるちびっ子の表情がなんとも愛嬌があって愛らしく、たてがみに幼さがあって可愛らしい!
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村社 鹿島神社の参道階段途中にある、台座に獅子・牡丹、上部に昇り龍・下り龍の彫刻が施された灯篭。梅沢敬明作。
立派な狛犬や灯篭があり、社殿の中にも龍が絡みつく柱があるらしく、ここは由緒ある神社だろうと思われるのに、なんともぱさっとした野原にぽつんと…
鹿島神社の社の樹木は数年前に伐採されたらしい、なにか理由があるのかもしれない。
県南地方の狛犬や石工の歴史をもっと知りたいと思った。県南までは高速で2時間かかるけど、また狛犬めぐりができるかな…
おや!この灯篭、よく見ると龍の下にいるのは亀さんではないか!